みちのく砂丘Ⅱ

仕事と関係ないことについて書きます。

アレサ

ゲームボーイRPG「アレサ」シリーズの第一作を遊んでみています。

1990年のゲーム。

「アレサⅡ」は小学生時代、「アレサⅢ」は社会人になってからレトロゲーム集め始めた頃にクリアしてるのですが、元祖「アレサ」はまだだった。

 

しかし難しい。

ⅡもⅢも簡単だったのに、鬼のようなゲームバランスです。

当時のゲームボーイと言えば小学生がメインなのに、「キャッシュディスペンサー」という借金システムがあって、初期装備からして金を借りないと買えません。

30000ペラ借りたら36000ペラ返さないと次の利用ができない…って、年利ならともかく一瞬で利息20%という戦後の高利貸しのような世界。まあ利息は完全固定制なのでまだいいのですが。

 

そして最初の街のホテル代(宿代)10000ペラ。初期装備の剣ですら8000ペラなのに…。

 

まあ序盤は回復ポイントあるのですが、これでは遠出もままならない。

敵を倒して稼げるお金は一戦闘あたりせいぜい200ペラ。超インフレの世界です。

 

 

インターネット上の攻略ページも結構消えてます。

攻略本はAmazonで現在5000円。さすがに高い…。プレミアなんですね。

 

木製の王子

麻耶雄嵩の2000年の作品、『木製の王子』。

これも大学時代にジュンク堂で見かけながら買わずじまいだった小説でした。

古本屋で見かけて購入(文庫版はなぜかAmazonだと高いですがノベルス版は安い)。

 

木製の王子 (講談社文庫)

木製の王子 (講談社文庫)

 

 

読み終わった感想としては…。

まあ、謎解き部分は相変わらず「そんなの分かるわけないだろ」的な感じですが(建物の構造が推理小説のために存在しているとしか思えないくらい複雑…)、理屈は一応すっきりとはしています。

 

インターネット上の考察を見る前に、二度読みは必須ですね。

途中に意味がよくわからないモノローグが何度かあるのですが、二度読みするとようやく意味が分かります。トリックよりも、それがこの推理小説の真骨頂。

万人受けはしないでしょうが個人的には良作だと思います。

 

しかし、どうしてもシリーズヒロインの舞奈桐璃(まいな・とうり)が好きになれないですね…。

 

夏と冬の奏鳴曲(ソナタ) (講談社文庫)

夏と冬の奏鳴曲(ソナタ) (講談社文庫)

 

 

『夏と冬の奏鳴曲』読んでしまってるので。

読んでないと何で好きになれないか意味不明だと思いますが、読んだ方は共通して同じ感想ではないかと。

 

テーマ的には『隻眼の少女』にも通ずるものがありますね。

 

隻眼の少女 (文春文庫)

隻眼の少女 (文春文庫)

 

 

むしろ『夏と冬の奏鳴曲』のすっきりしない部分に、時代も登場人物も全く異なる『隻眼の少女』で決着つけたような気もします。