みちのく砂丘Ⅱ

仕事と関係ないことについて書きます。

聖剣伝説 レジェンド オブ マナ

 

聖剣伝説レジェンドオブマナ

聖剣伝説レジェンドオブマナ

 

 

今回記事にするのは、1999年にPS(プレイステーション)向けに発売された「聖剣伝説 レジェンド オブ マナ」です。

 

あまりセールス的には振るわなかったんじゃないかなあ…。

音楽もグラフィックの雰囲気も、良くはあったけど「聖剣伝説3」までとは全然違いましたからね。

 

一つの大きなストーリーを追いかけるのではなく、アーティファクトと呼ばれるシンボルを、最初は何もないフィールドに置いて、自ら世界を創成していくようなストーリーです。

実際には三つくらいストーリーがあるのですが(宝石の話、竜の話、友情の話)、それが前面に出てくることはありません。

 

あまり人気が出なかった理由は、主人公が主人公してないからじゃないかな…。

どの話を選んでも主人公は傍観者なんですよね。

神様のようにあちこちで起きる事件に首を突っ込むものの、最後の最後まで主人公に主導権はない。

まあ主人公がプレイヤーの感情移入を無視して出張り過ぎるゲームもどうかとは思いますけど、ゲームクリアしても主人公が何者なのかというのは全然わからない。「聖剣伝説」シリーズの世界を創成したのが主人公だった…というオチなのかなとも思いましたが。

唯一の仲間と呼べるのは自宅にいる哲学的なサボテン。その他にもアナグマとかドミナの街の住人とかいろいろいますけど、何か言葉がイマイチ通じないメルヘンな人が多い。

どれだけ努力しても真珠姫や竜族のお姉さん(名前忘れた)とは仲良くなりきれず、家にあるサボテンだけが常にいてくれる友達というのも、孤独というか…。

そんな感じで、絵本を読むようなフワフワっとした感じのストーリーが、90年代ゲームに多かったラピュタ的な展開に慣れたゲーマーたちにとっては物足りなかったかもしれない。