みちのく砂丘Ⅱ

仕事と関係ないことについて書きます。

憲法(樋口陽一)

 

憲法

憲法

 

 

樋口陽一教授の『憲法(第三版)』。

まあ、仙台出身で東北大卒、東北大教授(これだけでも相当すごい)だけでなく東大教授にまでなったということで、東北というか仙台界隈の業界では憲法と言えば樋口先生的な感じもあるわけですが。

 

でもこの基本書は難しい。難解です。

分かる人には分かる、という感じの書き方で、予備知識が相当ないと分からないですね。自分自身、最近初めて買って読んでみたのですが挫折しました(我ながら、猫に小判、豚に真珠だったか…)。

Amazonレビューの評価は高いけど、だからつって誰が読んでも分かる本ではないですね。普通の解釈論ではなく、比較憲法的な視点が多いのです。

 

何かこう、高く評価してる人の中には本当に理解してる人もいるようですけど、高評価の全員が本当にちゃんと読めてるのかなあという気もしますね。

テーマ自体の難解さをおくとしても、文章が無駄に複雑な気がする。もうちょい読みやすい文章にできそうな気はするんですけどね。

正直こう、「東大教授だから」良い本のはずだ、みたいなところないんですかね。いや学者としてはものすごい人なんでしょうけど、この本の出来に関していえば正直微妙な気がする。

これがマイナー大学の教授の本だったら、「はっ、やっぱり三流大学の教授の書く本は大したことねーな」で終わってそうな気もする。樋口陽一先生の書いた本だと知らずに読んだらどうだったかなあ…。

 

まあ、愚か者の愚痴です。

辻村みよ子教授の『憲法』の第5版が4月に出るみたいなので(あの本は間違いなくわかりやすい良い本です)、そっちを暇な時にでも読んでみようかな…。