みちのく砂丘Ⅱ

仕事と関係ないことについて書きます。

虚無への供物 その2(少しネタバレ?)

 読み終わりました。

正直、終盤のほうはわけがわかりませんでしたね…。

何かもう二転三転どころじゃなく状況が反転していくので、もう最後は誰が犯人でもどうでもいいというような感じでした。カオス過ぎるというか。

 

虚無への供物 (講談社文庫)

虚無への供物 (講談社文庫)

 

 

回記事

虚無への供物 - みちのく砂丘Ⅱ

 

1件目の事件のトリックも、わかったつもりだったけど、全然見当違いでした。

 

少しネタバレではありますが、せっかく推理したので的外れな真相でも書いてみたい。

いつもみたいにキーボード暗号だと文字数が多すぎて面倒くさいので、直接下に書きます。

これから読む人は「少なくともそのトリックではないんだな」とネタバレになってしまうので見ないほうが良いかもしれないです。

 

 

 

(以下、若干ネタバレ)

 

 

1件目の事件のトリックは(犯人まではわかりませんが)こんなのだと思っていました。

 

事件は、被害者(男性)が密室状態(内側から鍵)の自宅風呂場で全裸で死亡していたというもの。争った形跡はなし。腰のあたりにミミズ腫れのような痕跡。関係者は全員2階におり、1階の風呂場に行く隙はなかった。

風呂場には電機洗濯機併設。遺体の検分時に赤いゴム毬(まり)が風呂場の中で発見された。

 

考えたトリックはこうでした。

1.電機洗濯機の配線を切って、コンセントに繋がずゴム毬に突き刺しておく。

2.電機洗濯機の電源を入れる。ゴム毬が絶縁体になるのでこの段階では電機は遮断される。

3.配線を突き刺したままのゴム毬をバスタブの中に入れておく。もしくはちょっと動かせばゴム毬が外れるような装置を作っておく。糸とろうそくを使った時限装置も有り得る。

4.被害者が風呂に入る。被害者が「何だこれ」という感じでゴム毬を動かす、あるいは装置が起動して、ゴム毬から配線が外れる。

5.外れた配線が風呂桶に落ち、電機洗濯機の電機で被害者が感電する。ミミズ腫れは感電した時のもの。

6.苦痛にのたうち回った被害者はバスタブから出ようとするもそのまま風呂の床に倒れて死亡してしまう。密室完成。

 

 

ここまで考えたのに全然違うと悲しいなあ。

まあ考えたくなる作品ということで。

全編に漂う戦後昭和の雰囲気が好きな人なら面白く読めると思います。