今はなき東芝EMIが1993年に発売したストⅡ型の2D格闘ゲームです、「バトルマスター 究極の戦士たち」。
中古屋で200円くらいで売ってたので買ってきました。
当時の定価1万円くらいで高すぎて手が出なかったんですよね…。
遊んでみると想像以上にストⅡでした。あと餓狼伝説とワールドヒーローズもちょっとずつ混じってる感じかな。ステージの背景とか「大丈夫?」って思うレベルのパクr…いや、オマージュが見られまして(便利な言葉ですね)。
まあでも、一つだけ強いオリジナリティがあるのです。
それは「必殺技キャンセル」。
ストⅡやった人ならわかると思いますが、スタンダードなのは通常技キャンセルですよね。通常技で動き止めておいてキャンセルからの必殺技で〆る、という連続攻撃がテクニックの一つです。
ところがこのゲームは必殺技自体をキャンセルできます。
だから昇竜拳を撃って降りてくる瞬間にもう一回2段ジャンプみたいに昇竜拳を撃ち、上空に達したところで波動拳、のような繋ぎ方が、平気でできます。常時ストZEROのオリジナルコンボ(ただし双方)のような感覚ですね。
主人公キャラのSYOHでクリアしてみましたが(1コンティニューで何とかなった)、適当にボタンガチャガチャしてれば竜巻旋風脚的な技からの昇竜拳的な技で、何かすごい連続攻撃が決まって勝利、みたいなパターンが連続しました。適当にそれっぽいコマンド押してれば何とかなるって意味では案外初心者向けかもしれない。
あと、今では珍しくなくなってしまいましたが、空中ガードができるので飛び道具なしキャラでもそこまで不利にならないなどの工夫があります(ただし空中飛び道具もあり)。
しかし東芝EMIはけっこう面白いことやってますね。パクリのようでパクリじゃない。
この何かちょっと面白くしよう、って魂が本社にも続いてれば今の本社の惨状は避けられたかもしれない。