みちのく砂丘Ⅱ

仕事と関係ないことについて書きます。

その可能性はすでに考えた

これは、各種ランキング1位とかいう何だか豪勢な売り文句に惹かれて買ったのです、井上真偽(まぎ)の『その可能性はすでに考えた』。

 

その可能性はすでに考えた (講談社ノベルス)

その可能性はすでに考えた (講談社ノベルス)

 

 

でも全然でしたね。一言で言うとガチャガチャしすぎ。

あと、綿密な謎解きという感じではなくてものすごく大味です。

特に、これをやるのであれば水平図面とか建物内部図面とか、もっと資料が精密に作成されてないと、そもそも皆が考案するトリック(真相)の意味が良く分からない。

助手(?)のフーリンのキャラだけは良かったけど…。

 

というか、こんなんで1位とか2位をとれてしまう状況がどうなのよと。

新本格の全盛期(有栖川有栖綾辻行人歌野晶午京極夏彦等々)なら、ぎりぎりでランク20位入るか入らないかくらいの作品かなと思いますね。

無理に新人発掘して下駄履かせるより旧作の復刻をですね…。