イヴの日に何をやっているのかという感じですが、ようやくクリアしました。
中学2年生だか3年生の時にクリアできなかった1993年のゲーム。
前回記事
なるべく攻略サイト見ないようにしてはいたのですが、いくつかの場面では見ないとクリア困難でした(「さびれたやしき」の場所と、「パンジェのほこら」の場所が意地悪すぎる…)。
終盤はとにかく敵が強い+鬼のようにエンカウント(敵との遭遇)が多い。
そして後半のダンジョンが軒並み、鬼神のような長さ&意地悪さ。
マイナー作品だから大して有名ではないですが、特に「プレシアンケーブ」は、これが有名作品だったなら語り継がれるであろうレベルのひどさでした。
普通、道を間違えてもその先に宝箱があると何か救われたような気分になりますよね。
本作でも一応宝箱はけっこうあります。でも、期待して開けると、安い店売り防具だったり、ひどいのになると「3ゴールド」だったり…(プレシアンケーブ内に本当にあります。ちなみにその段階では戦闘1回あたり1000ゴールドくらいにはなっています)。
戦闘の難易度は高かった。
効率的に倒すためにはダンジョンごとに敵の弱点属性(火・氷・雷の3種類くらい)を探り当てて暗記しておかないといけないのですが、後半の戦闘は敵の火力が高すぎて二撃必殺(される)くらいの感覚なので、弱点属性を探っているうちに追い込まれがちです。
テオ戦闘不能、ラルフが倒れそうな状況。ストーリー進行的には正規の順番で来たので敵の強さは本来ちょうどよいはずなのですが、戦闘開始からわずか1、2ターンでこの惨状です。
結果…。
何とか戦闘には勝利しましたが、ラルフ、リズも倒れてこの惨状。
TP・MPがほとんど減ってないことから、ダンジョン探索を始めた直後の戦闘であったことがおわかりいただけるかと思います。
「だれがまほうをつかいますか?」
聞くまでもなかろうよ(一人しか残ってないし…)、という感じですが。
ルミエスはデメートで敵の出現を防げるのでこの後何とか逃げ帰ることはできました。
こんな感じで、何というか、意図して難しくしたというよりは、調整が大雑把すぎるせいで意図しない高難度になっているところが目立ちます。
でもそういう「ちょっと理不尽なレベルの難度が好き」という人なら楽しめると思います。
実際、以下に書くように打開策はあるので。
基本的にはルミエスのデメート(敵の出現を防ぐ)を多用しながら長いダンジョンの道順を探索、戦闘になった時は敵の弱点属性を踏まえてルミエスの全体魔法で削るのが効果的です(なので、ダンジョンは複数回のトライが大前提)。
ボス戦ではテオの魔法で回復しつつ、防御や攻撃を上げる補助道具を大量に消費していくのが基本パターン。
「たいようのかけら」と「トパーズの粉」だけはラストダンジョンまで無駄遣いしないようにしておけば、詰むことはたぶんないと思います。
敵が強くて苦労も多い分、冒険をしてる感は満点です。
フィールドが(無駄に?)広く、街や村も多く、壮大な世界を旅している感じがあるのは良い。
特にストーリーに関係あるところではないですが、大きな大地の裂け目があるところ。向こう側にわずかに流れ落ちる滝が見えて、あちら側には何があるんだろう、とか、行ってみたいとか思わせるようなつくりに(たぶん、意図せず)なってます。
いわゆる「クソゲー」(駄作)という評価も多い本作ですが、クリアするまで遊んでみれば決して駄作ではないです。ストーリーも申し訳程度だし、お世辞にも良作とは言えませんが、けっこう魂込めて作ってあるなと思いました。
昔ながらの歯ごたえのあるゲームを遊びたい方にはお薦めです。
来たれ、デュアルオーブ仲間(?)。