職場に定期的な会報誌的なものがあるわけですが、この前、そこに自作の小説の投稿がありましたね…。
読んだ感じ、田山花袋の「蒲団」リスペクト(?)な感じもする小説でしたね。
蒲団を通してしか人間の心との交流ができない人物の悲劇というか。
田山花袋の「蒲団」は、年下の横恋慕相手の女性に想いをぶつけられなかった結果、その女性の寝ていた残り香のある蒲団にくるまって、横恋慕の破れた代償をせめて蒲団に求めるという、外面は立派な中年男性のみっともなさと悲哀を描いた(?)小説なので、着想が似てると言えば似てますね。
ともあれ、若手なのに会報誌の新たな可能性を開拓するのがすごい。
小説かあ…。
読むのは好きなので、自分で書いてみようと思ったこともないではない。
でも結局、三日坊主になるんですよね。
出だしだけ書いて終わる。これは、細切れの描きたい場面だけをイメージして書き始めてしまうからそうなるんですね。小説家レベルの才能があればともかく、よほどしっかりした構想がない限り全体を仕上げるのは結構難しい。
今度は誰が書くのか楽しみですね。