みちのく砂丘Ⅱ

仕事と関係ないことについて書きます。

鬼滅の刃(16巻~19巻)

『鬼滅の刃』に登場するキャラクターの中では「上弦の弐」の鬼、童磨が一番好きです。

 

そんなわけで16巻~19巻にかけて展開される童磨戦が個人的には作品中のベストバウトだと思ってます。

全体的に「これ勝てるの?(無理でしょ)」って絶望感と緊張感があるのが良い。

 

鬼滅の刃 18 (ジャンプコミックスDIGITAL)

鬼滅の刃 18 (ジャンプコミックスDIGITAL)

 

 

 

『HUNTER×HUNTER』のキメラアント編のシャウアプフもそうですけど、どの漫画でも悪なら悪に徹しきったキャラってのが結構好きです。

他には『鋼の錬金術師』のラストやエンヴィーですね(後者のほうは最後の最後でちょっとだけ…ですが)。

 

童磨が素晴らしかったのは、敗北する間際でも絶対に反省しなかった(できなかった)ところ。

もちろん敗北の際に意外な一面が見えるキャラもそれはそれでいいんですが、童磨の最期は、絶対に反省しないし、自分の何が悪かったのかも理解していないところがとても良かった。

反省しない敵がいるから、少しでも改心する敵が引き立つんですよね。

あと、負け際に躊躇も動揺もなく最強の技を披露するところも良かったです。恐怖とか後悔とかの感情が欠如しているがゆえの思考の素早さを見事に表現していました。

 

実は映画の無限列車編はまだ見てないんですけど、童磨編が映画かアニメ放映になったら絶対見るだろうなと思います。

 

失われた時を求めて(抄訳版) その3

抄訳版『失われた時を求めて』も、ようやく3/3巻目に差し掛かりました。

実際の長さは文庫本にして全14巻(岩波文庫)なので、大部分が省略されてるはずですが、それでも長いですね。

 

 

前回、ヒロインことアルベルチーヌ・シモーネのイメージが難しいと書きました。

ここは、文学評論系の人は、プルーストが同性愛者だったから男性がモデルになっていると書きたがるわけです。実際そうだったのかもしれませんが、ただ、ど素人の僕が言うのもなんですが、プルーストの個人的事情を離れた作品としての読み方としては、それも何か違うのかなあと思うのです。

というのは、プルーストは作品中で同性愛者についてはそのまま書いてるわけで(シャルリュス男爵とか)、アルベルチーヌを作品中で女性として描いた以上、それは純然たる女性としてイメージするべきだし、そのモデルも女性から選ぶべき、と思うわけです。

前回書いた時よりも読み進むうちに、そう思うようになりました。

 

まあユング心理学でいうアニマ(女性性)というか…、理想の女性像にちょっとしたアニムス(男性性)の要素が加わってるくらいな感じですかね。まあ、ユング心理学もあまり知らないのでテキトーですが。

 

アルベルチーヌの容貌に関する描写はそんなに多くないので、以下の少ないヒントを参考に考えました。

 

・スポーツ好きで、時々明け透けな表現もする率直な性格

・ふっくらした頬、陽気な、そして幾分無遠慮な目つき(抄訳版1巻435頁)

・長い髪、巻き毛、褐色の髪(抄訳版1巻454頁)

・切れ長の青い目、目を閉じると、まるでカーテンを引いて海が見えなくなるような感じ(抄訳版3巻33頁)

 

一番最初の特徴(これは容貌というより性格ですが)が、作品的にはおそらく一番大事で、おそらくは、物語の前半部に登場する社交界の着飾った、貴族的で慎ましやかな女性達との対比だと思うのです。主人公も名家の出身で概ね貴族的な女性に囲まれて育ってきたところ、アルベルチーヌは新時代の活発な女性の象徴、みたいな位置づけで書かれている気がします。

 

完璧に当てはまるモデルはなかなか見つからなかったんですけど、現代の女性で2人ほど。

 

画像検索した中で一番イメージに近かったのが、この、チャールズ・ヒルドレスというカリフォルニアの写真家(褐色の髪の女性の写真が多いです)のトップページ、2021年5月5日現在で一番最初(パソコン画面では一番左)に表示される、草木の前で髪をかき上げている女性。

頬はそんなにふっくらしてないですが、長い褐色の髪と、涼し気な目つきが、文章から個人的に(勝手に)想像していたアルベルチーヌのイメージそのものでした。

 

チャールズ・ヒルドレスのホームページ

Headshots & Portraits by Hildreth Photography - The Photography of Charles Hildreth

 

 

「ふっくらした頬」の条件を重視するとオランダ人モデルのロミー・ストリド(Romee Strijd)が一番ハマる気がします。

 


www.youtube.com

 

 

20世紀の文学作品の女性のモデルを現代に求めても仕方ないんですが、イメージできたほうが何となく読みやすい気がしたので、暇人なことを考えてみました。

 

「ゆたぽん」について

ちょっと遅れた話題ですが、賛否両論の少年革命家(不登校Youtuber)こと「ゆたぽん」の動画はちょっとだけ見たけど低評価が大多数でしたね。

まあ、それはそうだろうなと。

 

無理に学校行く必要ないけどー…。

まあでも転校とかもあるし通信制とかもあるし。何らかの意味で学校に行ったほうが良いとは思いますね。

自分から学校に行くって選択肢を絶つ必要はないと思う。

 

今は親の言うことをよく聞いてるでしょうけど、もうちょっと大きくなると反抗期が来るはずなんですよね。

家庭にいて親の庇護下にいることが嫌で仕方なくなって、親の勢力圏外に逃れたい(自立したい)、と思うことが増えるはずなんですよ。

学校は、そりゃイヤなこともあるので無理に行く必要ないのはそうですが、逆に家にいてもイヤと感じることが増えてこないとは限らない…。「ゆたぽん」もいずれは、学校に行って友達と遊ぶとかのほうがなんぼか気楽だぜ、という時期がきっと来るんじゃないかなあと。

それは言わば個人としての巣立ち(親離れ)の準備なので。

 

いったん離れて自立すればまた実家の良さも見えてくるんですけどね。

ずっと家べったり、親の言うことべったりはかなり厳しいんじゃないかなと、いずれ破綻が来るんじゃないかなと思います。なので、今ゆたぽんを無責任に持ち上げてる有名人とかは、彼の将来に責任取るつもりがないならあんまり話題性だけで持ち上げるべきじゃないとは思いますね。

 

センチメンタルグラフティ その5

ウォーキングと読書、すさまじく質素なGWを過ごしております。

そんな合間ですけど、萌えゲーにしてク〇ゲーと名高い『センチメンタルグラフティ』(原作は1998年セガサターン版)をPS3で再開しています。

前にも書きましたが、全国を駆け巡る(鬼のような)スケジュール調整ゲームなので微妙な旅気分だけは味わえます。

 

周回で遊んでると、意外とゲーム性が高い、良いゲームかも?と思えてきました。

攻略サイトも見たのですが、無為にやってると案外難しいのです。目当て以外のヒロインともある程度は仲良くしておかないとハッピーエンドのための必須イベントが発生しない仕様になっています。

また、各地のヒロインをあまり放っておくと「せつなさ度」というゲーム内部のパラメータが上がっていき、限界に達すると「せつなさ炸裂」という傷心モードに変わり、無言電話(1回ごとに主人公の最大HPの数値を減少させる。繰返し発生するので放置しておくと詰む)など様々な不利益が発生します。

不可視のイベントフラグやパラメータがどうなってるのかな?というアタリを付けて動く必要があるあたり、やっぱりロマサガに似たものを感じます。

 

バカ正直に各都市を回っていると時間もお金も全然足りなくなりますので、大事な技が2つ。

 

1つは「ヒロインの東京訪問イベント」。ゲーム中盤以降、せつなさ度が高いヒロインが勝手に東京に会いに来て、東京での道案内やデートに付き合うとせつなさ度が低下します。なのでお金(交通費)に困ってるけど火消しはしたい、という時には東京の自宅で過ごすのも一つの手です。ただし、それでヒロインのせつなさ度が下がってしまうと必須イベントが発生しなくなるので、本命が東京に来てしまったらリセットしたほうが良いかも。

 

もう1つは「旅先や交通機関で偶然会うイベント」。これは行先の都市にいるのとは別のヒロインと旅先や交通機関で鉢合わせして、好感度が上昇するとともに「せつなさ度」が低下します。ちなみに、お嬢様系のヒロイン(札幌、仙台、京都、高松など)は飛行機にしか出現しない、庶民的なヒロイン(青森、金沢、名古屋など)は電車にしか出現しない、等のパターンがあります。

こうして別のヒロインと偶然会った日は行先の土地のヒロインのイベントが発生しづらい、等のデメリットもあるので、上手いこと発生条件を見抜く必要はあります。

 

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これは京都で福岡のヒロインと偶然会った時の図。

(ちなみにこのヒロインを演じる声優さんは三国無双の祝融と同じ方です。見た目の割にすごいハスキーボイスなので初見ではビビります)

 

現実の京都駅のホームは、こんな、急行電車ですら通過しそうなホームではないとは思いますが、そこはこのゲームならではの味ということで。

 

そして、何度か遊んでいて気づいたのですが、この偶然会うイベントは昼間の移動で発生しやすいのです。最初、遊び始めたときに、夜行快速列車や夜行特急列車の利便性がとても高いので、昼間の普通快速列車や特急列車の存在意義がわからなかったんですが、なるほど上手く使えば火消し作業がはかどるわけか、と理解しました。

 

この作品に関する世間のク〇ゲー評価は、多分に面白半分なところもあると思うので(大規模な宣伝をした割にオープニングのいわゆる「暗黒太極拳」で当時のゲーマーが「は?」となったのは事実でしょうし、ネタにされやすいのはたしかですが)、やっぱり見直されるべきだなと思いますね。

けっこうハマってるのでまた書くかもしれません。

 

コロナウイルス禍 その52(連休の街)

連休あまり人混みには行かないようにしてますが、最低限の運動ということで街中や郊外をウォーキングはしてます。

 

まあそんな歩いてみた狭い範囲でのことなんですけど、混みそうなところ(百貨店的なところ)は道路含めてけっこう空いてたんですけど、唯一混んでたのがブック〇フ。

特に家族連れが多く、車も人も混んでました。

 

まあ「おうち時間」が増えたから、家を片付けたりして、その影響で混んでたって言うのは確実にあると思いますけど。

あとは子どもさんの好きそうな場所が閉まってたりイベントがなかったりするせいかな。

 

ただ、ものすごい穿った見方をすると、先行き不安が強いから全体的に倹約志向になってるのかも、と、ちょっと思いました。

深読みしすぎかもしれませんけどね。

 

まあ、歩くたびに「え、ここも閉店?」っていう感じなのでね。街の経済情勢には疎いほうですが、さすがに心配になってきました。

オリンピックよりも大事なこと、沢山あると思うし、そもそも今この状態で7月に開催できそうなムードじゃないですよね。

いつまで決断を引き延ばすのか…。