今日が15周年だそうです、『ペルソナ3』。
もう15年前かあ…(遠い目)。
社会人になってそんなに年数も経過してなかったところ、次の日も仕事だっていうのに午前4時くらいまでほぼ徹夜でラスボス戦やってたのを思い出します。
『ペルソナ3』店頭PV(1)
(公式動画)
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当時はこのラップの時点でものすごい衝撃だった。
前にも書いてますが、PS2を象徴するソフトの1つだと思います。
ゲームとして出来が良いのはシリーズ最高傑作と言われる『ペルソナ4』だと思いますけど、時代を変えたインパクトでは『ペルソナ3』が一番でした。
ソフト自体の売り上げは、実は『シェンムー』より低いんですけど、関連した映画とかサントラとか合わせるとけっこう行くんじゃないかな。
何より『ペルソナ』というブランドを確立したのは大きい。
この雰囲気を真似したようなゲームもたくさん出ましたね。
今、『シェンムー』を挙げたのは、ドリームキャストを象徴するRPGが『シェンムー』だとすればプレイステーション2を象徴するRPGが『ペルソナ3』のような気がしているからです。
ゲームのイメージカラー的にもオレンジとブルーで奇麗に対置される気がする。
そして、この2作の対比がドリームキャストとプレイステーション2の明暗までも表してるような気がするからです。
一定の時間・空間で、ある程度好き勝手に日常生活を過ごすことができる、ある種の箱庭系ゲームという点では同じなんですよ。
でもゲームとしては『ペルソナ3』のほうが圧倒的に面白いです。
いま『シェンムー』遊んでますが、興味深い点は多々ありつつも、いろいろ辛い。
昔懐かしい横須賀の下町を舞台にした『シェンムー』に対して、近未来的なポートアイランドを舞台にした『ペルソナ3』。
人物の肌の質感、植栽や古びた民家などグラフィックに極限までこだわった『シェンムー』に対して、人物造形はゲームっぽさを残して、全体的にポップかつ簡素なグラフィックの『ペルソナ3』。
街の人まですべてフルボイスにこだわった『シェンムー』に対して、街の人どころか主要キャラのセリフも要所以外は文章のみの『ペルソナ3』。
他方、戦闘については抑制的で街の人との交流が主になる『シェンムー』に対して、毎晩でも好きなだけ戦闘経験が積めて、街の人との交流もほぼすべて戦い(ペルソナ強化)のための『ペルソナ3』。
こうやって対比してみると、『ペルソナ3』ってつくづく、余計なところに力がかかってないんですよ。手抜きすべきところはけっこう手抜きしてる。ダンジョン(タルタロス)は自動生成だし、そこに出現する敵(シャドウ)なんて、仮面がアルカナで変わるだけの使いまわしですからね。
でもタルタロスでパーティを強化するのは楽しいし、表世界で人との交流(コミュ)を深めてからまた来ようって気持ちになる。
そして、オシャレさに目を引かれがちですけど、バトル回数の多さとバトルの楽しさは全然手抜きしてない。
中途半端な鍛え方では毎月のボス敵をクリアできないし、れっきとした本格派RPGしてます。
それまでのシリーズも良かったですけど、どこか『女神転生』の外伝的な位置づけを抜けきらなかった前作までと比べて、よくここまで考え抜いて、全く別の学園もの+バトル重視のRPGを作ってきたなと思います。
ここまで人気シリーズになっちゃうと、おいそれと『ペルソナ6』は出しづらいでしょうけど、密かに期待してます(発売される頃には私が50代くらいになってるかもしれませんが)。