ポーランドの小説『尼僧ヨアンナ』。
20世紀初頭くらいの小説だそうです。
ポーランドの文学なんて読んだことないなーと思って読んでみたんですが、何だろう、文学と言うよりはちょっと怪奇小説に近いのかな。
読む人も少ないと思うんでネタバレ込みで書いておくと以下のような話。
主人公は、悪魔憑きの修道女たちがいるという修道院に派遣されてきた神父。
その修道院長がヨアンナ、正統派美人ではないですがどこかミステリアスで人を惹きつける魅力をもった女性です。普段は物静かですが悪魔(サタン)が降りてくると豹変して暴れ出す。
神父はいろいろ努力しますが悪魔をヨアンナから追い出せない。
異教徒にすら助けを求めますが何もならない。
神父がとった最後の手段は、悪魔を自分の中に取り込んで、代わりにヨアンナを解放してもらうこと。
こうして悪魔を取り込んだ神父ですが、修道院からの帰り道に無関係の若者を二人殺害してしまい処刑されます。
ヨアンナはすっかり治りましたがやがて亡くなり、後継者となったのは、元々は頻繁に町の酒場に出かけて男たちと遊んでいた(成り行きで神父の起こした殺人現場を見てしまった)修道女でした。
と言うお話。
これは何でしょうね…。近代小説なので、神や悪魔を描くことでかえって神や悪魔の否定を描きたかったんだろうか。
ちょっとわからなかったのでもう一回さらっと読もうかな…。