- 作者: ウィリアム・L.シャイラー,William L. Shirer,松浦伶
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2008/05
- メディア: 単行本
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たまには真面目な本を。
ヒトラーの成り上がりから、ホロコーストとドイツ敗戦までを描いた『第三帝国の興亡』。
すごく長いのでザッと読みでしたけどね。あまり詳しく覚えてないけど、敗戦の大きなきっかけになるソ連戦のあたりは面白かった。
ちなみに、現総理をヒトラーに例える人がたまにいますけど、何かこういうの読むと才覚とかカリスマ性とか打たれ強さにおいて桁違い過ぎて、かえってズレてるような気がするんですよね。
丸山眞男の論文の受け売りになるけど、日本型の独裁って、誰にどんな権限と責任があるかが有耶無耶なままで何となく集団浅慮で進んで行ってしまう感じの独裁であって、こういう強烈なカリスマが現れて全てを支配するような独裁とは、少なくともイメージが違う気がしますね。