みちのく砂丘Ⅱ

仕事と関係ないことについて書きます。

サイコメトラーEIJI

久々に思い出した漫画、「サイコメトラーEIJI」。

過去にはドラマ化もされました。

 

サイコメトラーEIJI(18)

サイコメトラーEIJI(18)

 

 

マガジン黄金時代ですね。

連載開始が「金田一少年の事件簿」で推理漫画に火がついてたころで、これは「金田一」とはまた少し変わった観点からのサスペンス。タイトル通りサイコで猟奇的な犯罪者の正体を、触れた対象から思念を読み取るサイコメトリー能力を持つ不良少年EIJIと、敏腕刑事の志摩涼子が突き止めては解決していくストーリー。

「金田一」と比べると武闘派なので、不良漫画的な要素もあります。あとこれも「金田一」との違いで、けっこうトラウマものの展開とか残酷な展開が多いですよね。特に連載初期。

 

好きなエピソードは、連載初期の「時計仕掛けのリンゴ」。時限爆弾の犯人を追いかけるストーリーなのですが、初手から読者の心を折りに来るトラウマ的展開(あのエレベーターのシーンはきつかった…)。伏線が巧妙で、最後まで犯人が誰だかわかりませんでした。そして犯人に残った小さな謎をEIJIが半分くらい言い当てる最後のシーン、あの場面はお気に入りです。

 

もう一つ好きなエピソードは「カンナビス」。読んだ範囲では作中最強の暗殺者の登場でしたね。これは推理と言うより完全にスリラー。暗殺者の恐怖に立ち向かう物語です。歪んだ形ではありましたが、プロの美学みたいなものを全身に漲らせた悪役がカッコ良かったですね。あとラーメン屋のおやっさんが渋い&怖すぎるという。

 

また少し読み直してみようかな…。