久々にこの手のを書きます。
1998年作、「ときメモ」系ですが、ニコニコ動画にすらほとんど動画がないほどの、どマイナーゲーム。
開発元の「フェザード」って会社もこれ以外にゲーム発売してないみたいだしいろいろと正体不明なんですね。
ブックオフで捨て値で売ってましたのでね、パッケージの絵から既に何か暗黒臭が漂ってたのですが、とりあえず買ってきました。
遊び始めてみる…。
第一印象、絵がひどい。
部活入部の一コマです。写真が下手なのは割り引いていただくとして、普通に当時5000円~6000円レベルで売られてた商品として、この絵はないだろうと。もうちょっと、何か頑張ってくれれば。
まあ、でもさすがにヒロイン勢は綺麗に書いています。
ちなみに、ゲーム開始時に男性主人公か女性主人公か選べます。
実は乙女ゲーム(「ときメモ」の逆で、女性視点)でもあるんですね。
声優的に女性主人公を選んだ場合のほうがヒーロー勢の声優が豪華で、優遇されてるようです。
いざ遊んでみると、種々の問題はあります。特にグラフィック関係の不備が多い。笑顔の時は冬服なのに、困り顔になるといきなり夏服に変わるヒロインとか(冬服・困り顔のデータがなかったのか何なのか)。
でも、意外と面白いところもある。
タイトル通り、ヒロイン(ヒーロー)ごとに異なる夢の世界が設定されています。
例えば上に登場するヒロイン(名前忘れた…)の場合は昔のフランスっぽい王国。
各夢世界とも、安易でベタなストーリーだなあとは思うんですけど、それでもここまで細かくヒロイン(ヒーロー)ごとに世界を分けてるってのは今のゲームでもそう多くはないと思うのです。ク〇ゲー扱いされてるゲームですが、この辺は意欲的なところだと思います。
脇役陣も夢世界に登場します。口やかましい先生は相変わらずそういうポジションですが…。
現実世界と夢世界で性格の傾向が全然異なる人もいます。現実世界では寛容でフランクな女性も、夢世界ではちょっと違う雰囲気に。
夢世界はゲーム要素がなく一本道な上に、各ヒロインとの仲の良さに関係なくストーリーが進んでいくので、最初は面白いのですが二周目以降は退屈するでしょうね。
ここら辺は本当に惜しいところだと思います。和風・洋風、中世から近未来までいろいろ取り揃えているところは本当に面白いと思うので、もうちょっとシステム面とか絵とかを改善してくれればク〇ゲー扱いは免れたし、光るところのあるゲームだと思います。
あと、上でヒロインの名前忘れたと書いてますが、他のゲームみたいに奇抜なネーミングじゃなくて普通にいそうな名字と名前ばかりです。髪の色も黒か茶ばっかりなので、見分けはつきづらいんですが、そういう意味では現実的かもしれない。
他のゲームのヒロインが通常のセンスでは有り得ないキラキラネームばかりなのは、家族、ことに母親や姉妹と重複するとそれだけでげんなりくるユーザーが多いためにそうなっているようです。閑話休題。
まあ取り寄せて遊ぶほど面白いゲームかと言われるとそうじゃない気もしますが、こういう、これ系のゲームがいろいろ試行錯誤してた時代の雰囲気が好きな人にはいいかもしれません。