みちのく砂丘Ⅱ

仕事と関係ないことについて書きます。

屍人荘の殺人

デビュー作にして既にいろいろなところの賞で1位をとったミステリということで、本屋で平積みされていたので購入。

読んでみました、『屍人荘の殺人』。

 

屍人荘の殺人

屍人荘の殺人

 

 

感想、まずエンタメ読み物としては非常に面白いです。終盤ちょっと大味な気もするけど、あまり中だるみがなく、勢いもある。

推理小説としてもなかなか面白いです。

欲を言えば登場人物のうち割と早く物語から消える(これはミステリなので、意味はわかりますよね)人のほうがキャラ立ちしているような気がしなくもなく、終わってみれば主要人物だった人たちのキャラがイマイチ掴みづらいところはある。

 

今回のネタは当然ながらこれ1回しか使えないと思うので、自作以降どんなのを書いてくれるのか楽しみですね。

 

しかし読んでいると、自分のほうが、推理小説の中の登場人物や、おそらく作者よりも圧倒的に年をとっているのを感じますね…。当たり前ですが高校生くらいの頃に推理小説読んでるときは登場人物全員年上だったのに。

若い時の感性を維持するためにこういう、大学時代に読んでたような雰囲気の推理小説を読んでみているところもあります。