前回(2016年)の記事で読むべきとか言いながらめっちゃ積んでました、京極夏彦『鉄鼠の檻』。
前回記事
読んでみて、やっぱりシリーズ2作目『魍魎の匣』ほどの、終盤で一気呵成などんでん返し、というインパクトはないですね。
でも、山奥深くの禅寺の描写とかは魅力的ではある。
今だから何となくわかりますが、ウンベルト・エーコの『薔薇の名前』をかなり意識した作品だったんですね(『薔薇の名前』も最近再度売り出してますが)。
『薔薇の名前』はキリスト教の修道院だったのに対して『鉄鼠の檻』は仏教の禅宗寺院。本格推理というより、伝統宗教にまつわるサスペンスとして読むと面白いかも。
次は漫画版(志水アキ:作)読むかな。