昨年出版された『なぜ倒産 23社の破綻に学ぶ失敗の法則』の続編、平成倒産史編です。
前作よりも前の時代、1990年代~2000年代が多いですね。
前回記事
誰が何と言おうが、今、景気悪いですよね。
数年前は「いや景気良いよ」っていう人もいたけど、今どう見ても物価高いし、皆お金使わなくなってるし。
今回目を引くのは「経営者よ、『死に急ぐ』な!」っていう短い章ですね。
要するに自死して保険金を会社に補填しようとか考えるな、ってことです。結局、誰も救われなかった例が載っています。
生きて再生に当たってこそ、っていうのは、この手の本(冷徹に失敗の原因を分析する)にしてはちょっと情緒的だなって思ってしまう部分はありますが、でも大事なことだと思います。
そう言えば、本からは離れますが、前回記事(上記リンク)にはZOZOに関する言及がちょこっとだけ載ってますね…。あの社長が調子に乗ってた絶頂期の記事だったからなあ…。
ヤフーに売却して(もと)社長は巨額のお金を得て、上手くやったじゃんって意見もあるかもしれません。でも、そうじゃないと思いますね。
やっぱり、ああいう、良くも悪くも創造的なことがやりたい人間ってのは安定した退屈に一番堪えがたいと思うのです。お金はあったほうがいいけど、でもお金なんかなくてもいいから何か新しいことやりたいってのは必ずあると思います。安定したいなら公務員にでもなればよかった話で。いつか何か新しい事業に手を出すと思いますね。
まあ、100万円バラマキ企画とかは批判的に見てましたけど、ああいうバイタリティがあるキャラが日本から減っちゃうのも良くないと思うので、こうなったから言うみたいなところはありますけど、頑張ってほしいですね。