みちのく砂丘Ⅱ

仕事とあまり関係ないことについて書きます。

戦後経済史(野口悠紀雄)

 野口悠紀雄氏と言えば90年代に『「超」整理法』などで一世を風靡した学者にして元・大蔵省官僚ですが、著作を読んだことはありませんでした。

この『戦後経済史』が初めて。

 

 

ぶっちゃけ、前半の幼少~少年時代から東大・大蔵省官僚時代の記述は、何か平成の御長老の回顧録&自慢話的な感じがして、面白くなくはないですが『戦後経済史』という書籍名に合わないような気はしますね。

 

後半、日本(人)が己の力量を勘違いし始める1980年代(第4章)からの記述は、海外にも通じた学者として外部から批判的に日本を眺め始めたからかもしれませんが、記述が客観的になっていて、現代日本(人)への警句に満ちているので良いと思います。

特にエピローグ以降は大事。AI(人工知能)の開発において、国民のプライバシー意識が低い中国のほうが、日本やヨーロッパより優位に立っているというのは、プライバシー重視の日本ではなかなか言えないことですが、しっかり書いているのは大事ですね。