まあ、何十万の受験生が受ける共通試験で記述式って無理ですよね。
例えば、大学受験では出題されない(高校ならあるかも?)太宰治「走れメロス」を例にとってみて「一度走るのをやめた後、水を飲んで再び走り出した時のメロスの心情を50字以内で記述せよ」と言われても、相当いろいろな答えがありますよね。
「処刑される危険を覚悟してまで自分を信じてくれた友の信頼にこたえなければならないと思う気持ち」
あたりが最も無難でしょうね。
でも
「自分の命を犠牲にしてでもセリヌンティウスを助けたいという気持ち」
と書くほうが端的な気もします。既定字数に大きく不足しているときに減点されるのかな?と不安になってしまいますが。本来、短くまとめるほうが良いんですけどね。
ここで
「暴君ディオニスに対して、自分達が友情と信義のために命をかけられるということを示そうという気持ち」
だと、完璧な間違いではないかもしれないけど、少しずれてくるところもある。王に対してどうこうというよりも基本はセリヌンティウスを救うことしか考えていないはずなので。
センター試験ならハズレ選択肢の一つでしょうね。
でも、じゃあ、ゼロ点かというときっとそうでもない。
部分点はいくら?ということですよね。東京と北海道で同じような答えをした受験生がいて、部分点が1点でもずれたら不公平ですし。
…どうやって採点するつもりなんでしょうね。
まあ、入試の件に関しては英語の「身の丈」発言で叩かれてる萩生田大臣ですが、本来悪いのは下村元文科大臣はじめ歴代の文科大臣や利権に群がった企業や天下り官僚ですよね。
その意味では今回明らかにハズレ役職を担当している萩生田氏は、若干ながら気の毒な気もします。
自業自得とはいえ英語の民間試験延期はよくやった。
あとは記述式ですね。絶対にやめるべき。