主人公エルグ(旧シオン王国・ペルシャのある中東地方の紀元前5世紀から時空転移)に続いて、ヒロインであるイリアが紀元前5世紀の南米のナスカから時空転移したところまで書きました。
次の舞台は西暦64年、ローマ帝国の最盛期。
エルグ、イリアに続く主人公は屈強な剣闘士、タルカス。剣闘士としての腕前だけで生きています。容赦ない戦いぶりで人々からは恨まれ恐れられていますが、コロッセウムで優勝すれば報酬として自由な身分が手に入るという暴君ネロのお触書を信じて、日々戦い続けています。
そして、修練の末、タルカスはついにコロッセウムの戦いで優勝します。
しかしそこに現れたのはラハン。
この時代では、ネロ皇帝に取り入って権力を振るっています。
500年以上前にエルグの故郷であるシオン王国を滅ぼした張本人ですが、当然エルグと会っていないタルカスにはラハンが何者かはわかりません。
ネロ皇帝が自由をエサに剣闘士を戦わせていたのは、実はローマ貧民街にいる反乱分子を抹殺するためと判明。ラハンの差し金です。
しかし、厳しい戦いの中で貧民街の人々から助けられることもあったタルカスは、非道な命令を断固拒否してネロ皇帝に反逆。
けしかけられた兵士たちを倒すものの、最終的には囲まれてしまいます。その隙に、ラハンはさらに別の時代へと逃亡します。
なお、ネロ皇帝が抹殺を目論んだ反乱分子グループは、同志の絆のシンボルとして十字架のペンダントを持っており、ゲーム中に明言はありませんが、あの世界最大の宗教の開祖に近い人物であることを暗示しています(実際には、十字架があの宗教のシンボルとして定着するのはずっと後の時代だったはずですが、そこはファンタジーということで)。
ここでまた主人公がエルグに切り替わります。
西暦64年、オーストラリアの海辺に放り出されたエルグ。
同じく西暦64年の世界に時空転移してきたイリアと出会い、ともに旅をすることになります。
(たぶん、時空転移を支配しているのがラハンなので、ラハンと同時代にジャンプしたものと思われます)。
しばらくはオーストラリアの海辺を冒険、その後は空間をワープしてアフリカ、さらに空間をワープしてローマへ。
そこで、ちょうどネロ皇帝によりローマの街から叩き出された瀕死のタルカスと出会います。
エルグとタルカスは、お互いに「ラハン」という謎の人物を追っていることを知り、回復したタルカスも一緒に旅をすることになります。
ここでまた主人公が切り替わります。
エルグ→イリア→タルカス→エルグ(イリアとタルカスを仲間に)と来て、今度はまた別の主人公に切り替わります。
次の主人公はレイラ。前作の主人公エリアスの仲間です。
ここで『神聖紀オデッセリアⅡ』のオープニング画像。
前作ラストのネタバレがありますが、なぜかオープニングだけは豪華です。
前作の仲間、ルースです。エルグの父親。
大賢者エゼン(右)。本作でもイリアと少しだけ旅をしました。
そして、レイラ(真ん中)。昭和スケバン風の見た目ですが一応、神です。
残る一枠には前作の主人公が来ますが、そこはネタバレ防止(今さら)。
次の舞台は神々の世界(天界)。
まだまだストーリーは精密なまま続きます。ただ、このレイラが、終盤ストーリーが雑になるところでいろいろ関わってしまうんですよね。
何かというと、姉御肌の見た目のとおり、けっこう頼りになる面倒見の良い性格です。
神ですから不老不死で、何百年経過しようが若いままです。時空転移も余裕でできます。時空転移のたびに今生の別れを繰り返してきたエルグの辛さは何だったんだと思うくらい。
その持ち前の面倒見の良さで、終盤はエルグたちと合流して(仲間にはならないけど)、いろいろ助けてくれます。
口調もかなり明け透けで現代的なので、ストーリー上はありがたい反面、エルグ達が苦労しながら進んできたのに、以降は「レイラお姉さまの言う通り」的に各地のダンジョンを巡って封印を解いていくだけのゲームになってしまいます。
ともあれ、話を戻すと、一人(?)だけ、前作主人公の行方だけがレイラにもわかりません。
レイラ編は前作主人公の手掛かりを探すため、天界から地上界に降りていくまでの物語です。
神だけあって最初から強いので、あまり苦労せずレイラ編は終わります。