1990年代前半、島田荘司、綾辻行人の時代のミステリー作家、司凍季のデビュー作です。
古本屋で100円くらいだったかな。
因習の田舎村を舞台にした事件の謎を追う、というベタなタイプのミステリです。
読んでみると、なぜマイナーなままで終わったのかが良くわかります。
キャラの描き分けが不十分だったり、セリフに深みがなくて事件の背後にある悲劇性が十分に出ていなかったり。
そして何と言ってもメイントリックがひどい…。
金返せレベルだった(そんなに払ってないけど)。
(以下、メイントリックのネタバレあり)
村の南北にある建造物と、めちゃくちゃ長いゴム帯を使って大きなパチンコを作り、遠くに飛ばす。
それによってアリバイを得る…。