本作は、「アクティビティ」という、ペルソナ(もっと遡ればときメモ)みたいな要素があります。
前作のサンアンドレアスでも彼女を作れる要素はありましたが、より存在感を増した感じです。
ミッションの合間に、フレンド(友達)キャラや彼女キャラから、一緒に食事に行こうとか、一緒にボウリングに行こう、とかの誘いの電話がかかってきます。
これに応じなかったり、長期間放置したりすると友好度が少しずつ下がっていきます。
下がったからと言ってクリアできなくなるわけじゃないですが、フレンドは友好度、彼女は愛情度が高いとそれぞれ便利な能力で主人公をサポートしてくれますので(ペルソナっぽいですね)、気分的にも高めを維持したいところ。
ただ高めを維持するのはけっこうきつい。
一番きついのは、なぜか誘いの電話がかかってきた時でも、こちらがかけた時でも「1時間で迎えに行く」という謎のルールがあることです。ゲーム内の1時間は1分なのですが、広大なリバティーシティのどこにいても1分でフレンドや彼女を迎えに行くのはかなり厳しい。遅刻するだけで友好度が下がる場合もあります。
リバティーシティは大きく、東、中央、西の3つの地区に分かれます。
物語の始まる東側、デュークス・ブローカー地区。普通の住宅街や商店街があります。北東には暮らし向きの貧しい人々が住むボーハン島があります。
中央はアルゴンキン地区。高層ビルの立ち並ぶ大都会です。
ラストステージとなる西のオルダニーは、低地は工業地区、高台は見晴らしの良い高級住宅街という対照的な構成です。
このうち、フレンドや彼女の居場所、行先となる娯楽施設も、東と中央に集中していますので、西のオルダニーには行きづらいんですよね。
いつ「1時間で来い」(実質1分)と言われるのかびくびくしながらの「出張」になります。
ミッション遂行中は呼び出しは免除されますが(断っても友好度がダウンしない)、その代わり、ミッション合間にちょっと散策でも…と思ったところで電話がかかってくるパターンが多発します。
なので、オルダニー地区でのミッションを続けざまにこなしている時はフレンドや彼女の好感度がある程度下がることは覚悟する必要があります。2つか3つこなしたらアルゴンキン地区に戻る、くらいのペースが良いかも。
1分ルールはもう少し何とかしてほしかったところですが…。
でもアクティビティのミニゲームには面白いのもあって、特にビリヤードゲームはなかなか本格的です。
最初は全然勝てませんが慣れてくると面白い。
彼女キャラは、ストーリー上の正ヒロインもいますが、気軽に遊べる(?)サブヒロイン勢も2、3人います。
個人的にはカルメンが推しです。現実にいたらしんどそうな性格ですが、ゲームだからこそ映えるキャラですね。あと日本の萌え系のゲームでこのキャラ設定は無理だと思うので。