GTAⅣ本編、クリアしました。
GTAシリーズはけっこう遊んできたけどクリアしたのは初めてなので、非常に嬉しい。
ややネタバレありで書きます。
ストーリーはかなりビターでした。
エンディングが哀しい。
事前に「哀しい結末」という情報は見ていたのですが、ここまでとは思わなかった。
でも、全く救いがないわけではない…。
主人公が東欧(おそらくセルビア)出身で内戦を経験してきて、その時の因縁がストーリーにも関わってきます。
東欧移民、ロシア移民、アイルランド移民、中南米移民などの移民達、そして移民に対するアメリカ社会の冷たさがストーリーの背景にあり、ひたすら明るかった「GTAバイスシティ」とかと比べると、全体的にシリアスで沈鬱なストーリーです。
でも、その分だけキャラクターの性格とかがかなり細かく描かれてて、登場時は「何だコイツ」と思った人物の良さが見えてきたり、第一印象良さげなのにストーリーが進むにつれて何となく闇が見えてきたり、伏線もしっかりしていて、そういうのが本当に凄かった。
特に終盤のセリフとかにはけっこうグッときました。クライム&バイオレンスが売りのGTAシリーズで感動することがあるとは思わなかった。
ストーリーも非常にいいんですけど、特筆すべきは、そんなにこの手のアクションゲームが得意じゃなくても、繰り返しで必ずクリアできるっていう優しい(易しい)ゲーム設計ですね。
以前に書いたように、幾つか難しいミッションがある以外は苦労したことはなかったです。たまに街中で悪事をはたらいて警察を振り切る練習をしておくと、ミッションが簡単に感じられるかも(セーブ&ロードもできるので)。
ここで、ストーリー中盤のある会話シーン。
夕暮れの噴水の前で密談する二人組の男。
これ、たまたまゲーム内で晴れた日の夕暮れにこのミッションを始めたからこの雰囲気になってるのです。
GTA4の世界は昼と夜があり、曇りや小雨、雷雨もあるので、雷雨の時に上のミッションを始めると全然違う感じのドラマに見えます。
やや強い雨の日。
静止画だとわかりづらいですが、雨が路上に水滴を作る表現とか、ホントに細かいです。
この辺も凝っていて楽しい。
最初は何か敷居が高い感じがして積んでいたのですが、クリアして良かった。
発売から10年以上経って今さらですが、名作です。