ファミコン・スーパーファミコン時代にRPG(FF,ドラクエ等)の人気があった理由が最近になって分かった気がします。
…というより忘れかけていた記憶を思い出した。
私のようにレトロゲーム集めしてるとよく思うんですが、まあプレミア付いてない限り価格は安いですが、出費である以上は無駄買いしたくないわけです。
遊ばないソフトが滞留していくのも何気にストレスですからね。
当時を思い返せば5800円(ファミコンソフトの標準額)や9800円(スーパーファミコンソフトの標準額)でソフトを買うわけで、当然、お小遣いをためるか親に誕生日とかのプレゼントでなければ手に入らないわけです。
そこまでの機会を費やして買った結果、ボリューム不足だったり、難しすぎて1面から先に進めないゲームだったりすると、当時はそんなゲームでも大事に遊ぶのですが、やっぱりちょっと残念な気分になるのです。
そこに行くと、RPGは、少なくとも、安定して長くは遊べるんですね。
どんなRPGでも経験値稼ぎしてれば暇つぶしにはなるし、繰り返し遊ぶこともできる。
つまり、次のソフトを買ってもらえるまでにゲームを遊べなくて退屈な時間を過ごすリスクが少なくなる。
何かこう、例えれば、知らない食堂に入ったら、正体不明の民族料理が並ぶ中で、一つだけ「とんかつ定食」みたいな安心感があるんですよ。
まあ、大外しはしないだろうし、ボリュームもあるだろうし、的な。
それでRPGの人気があった面はあったと思います。
当時の子供たちは無意識に、かつ案外に合理的な選択をしていたのかもしれない。