西村京太郎の十都川警部シリーズを、さらに読んでみました。
これも名作と言われてます、『終着駅殺人事件』。
終着駅というのは物語の第二の舞台となる青森から東北本線で出てきた時の終着駅、上野駅ですね。
まだ東北新幹線がなくて寝台特急で移動してた時代の作品です。
僕は東北新幹線(1982年開業)がない時代ってのはほぼ知らないんですけどね。何か寝台特急の旅ってのもロマンがあっていいなあと。
最初は少しゆったりした始まり方かな、と思いましたけど、読み進めてみると、意外と前半から展開が速い速い。
しかも、この人が犯人かな?というのがわかり始めてからもまた二転三転して、最後の最後まで何が真相なのかわかりません。
この辺はさすが名作。
しかし、最後のオチは…これのことかよ!みたいな感じでした(笑)。
いや、すごいシリアスなはずなんですけど、今でいうとちょっと「バカミス」っぽくなってしまうところもあって。
でもまあ、たしかに旅情や郷愁を誘う描写が多くて、本当に面白かったです。