みちのく砂丘Ⅱ

仕事とあまり関係ないことについて書きます。

森喜朗会長と、権力の構造

森喜朗会長はたぶん辞めないでしょうね。

誰も次をやりたがらないから、本人も強気。

 

国民の大多数が五輪を本気でやりたいとは思ってない、政治家ですらたぶん思ってない(一部の、利権に関わることのできる人以外は)。

利権に関わる連中からのバッシングが怖いから、利権の代表選手みたいな人でないとリーダーは務められない。

誰だって、次に名乗りを上げて、五輪強行派からも反対派からも叩かれまくる未来が見えるなら、やりたくないですよね。

どうあっても五輪中止がチラついてるので、泥をかぶる役になることは明らか。

このまま森喜朗氏自ら幕を引いてもらうのが一番、誰にとっても良いわけです。

 

日本では往々にしてこういうことが起こるのは、たぶん外国から見たら不思議なんでしょうね。

あからさまな老害が上にいても、それを叩き落とせない。

叩き落そうとする段階、いざ叩き落した段階で、どっかで報復される危険が常にあるわけですから。

我こそはと名乗りを上げて権力の座から叩き落すよりも、沈黙を守ってそれとなく退位・譲位を待つほうが賢いとされる日本式の合理的な処世術を皆が発揮してる結果、老害と言われる人がずっと権力の座に就いているわけです。

 

過去に一人だけ名乗りを上げた勇気ある人物が加藤紘一。

結果は惨めなものでした。

あの時に、無謀にも「我こそは」と名乗りを上げる勇者が日本ではどういう目に遭うか、当時の日本人、特に政治家はDNAレベルで刻み込まれたんじゃないかと思います。

 

この記事が面白かった。

谷垣禎一「あなたは大将なんだから!」――“加藤の乱”で失墜した人、踏み台にした人、生き残った人 | 私が令和に語り継ぎたい「平成の名言」 | 文春オンライン

 

まあ、今回はあの時とは違って国際的な問題になってますからね。

さすがの森喜朗氏も海外からの批判にはどうしようもないだろうけど、海外に、こういう日本式のいびつな権力維持の構造が知れ渡ってしまったことは恥ずかしいことです。