ずっと前にもどこかで記事にしましたが、90年代週刊少年マガジンの三大ヤンキー漫画(特攻の拓、湘南純愛組、カメレオン)の一つ。
千葉を舞台に最弱のハッタリヤンキー、ヤザワこと矢沢栄作が活躍する物語です。
主人公が最弱だけど、いざと言う時にラッキーで思いがけない好結果を引き寄せるあたりは『特攻の拓』と似てますね。
ただ、『特攻の拓』の主人公(浅川拓)が、根が真面目で善意100%なのと比べると、ヤザワは見栄っ張りだったり助平心だったりで邪念100%なのが好対照ではありますが。
たまに漫画喫茶で読んでましたが、このご時世なので電子書籍でところどころ読んでます。終盤はマンネリ化が激しいですけど、基本安定して面白いです。
この第19巻は、蜂屋編が終了して、次の学生証狩り編(vsカオル)が始まるところまでの合間のエピソードが主です。
以下、少しネタバレ込みで。
この巻に収録されてる、166話からの危ないOBの小エピソードがけっこう好きです。
冒頭に書いたように、策謀家のつもりで全ての策謀が外れる(のに、なぜか最後は上手く行く)ラッキーボーイのヤザワですが、この時だけは知略が完璧に上手く行くんですよ。そのひとコマだけですが、妙にヤザワがカッコいい(このあたりの画力はさすがです)。全巻の中で一番ヤザワが輝いた瞬間かもしれない。
あと、この手の不良漫画って、高校生ヤンキーがチンピラや暴〇団をぶっちめて解決するようなエピソードも結構あったりするんですけど、このエピソードではしっかりチンピラの恐ろしさを描いてます。関わったらアウト、っていうのが良く出ていて、ある意味ではけっこう教育的なのかもしれません(笑)。