みちのく砂丘Ⅱ

仕事と関係ないことについて書きます。

黒猫の三角

このまえ、森博嗣Vシリーズの8作目『捩れ屋敷の利鈍』を読んで、9作目『朽ちる散る落ちる』と10作目『赤緑黒白』をまだ読んでないわけですが、よく考えたら1作目を読んだのが約20年前、6作目を読んだのが17年ほど前、7作目を読んだのが6年前だったので、かなり忘れてました。

なので、たまたま古本屋で見つけた1作目『黒猫の三角』から再読することにしました。

 

 

ノベルス版は表紙に瀬在丸紅子のセリフが掲載されていてカッコイイのです。

しかし、ずっと前にもどこかで書いてますが、キャラ設定には明らかに失敗してる気がしますね。

 

S&Mシリーズのキャラ設定は何だかんだで王道だったと思うんですよ。

秀才で大金持ちだけどそれ以外は割と普通の女子大生(萌絵)がワトソン役、それに、超然・無気力・巻き込まれ系の助教授(犀川)が主人公という、何かバランスの良い取り合わせだった。

それが瀬在丸紅子は、私生活は超貧乏な没落令嬢なのに思考と口調は冷徹な女王様、という感じでキャラが何か破綻気味な気がする。

Gシリーズで探偵役が犀川助教授を彷彿とさせる超然・無気力系の学生、海月(くらげ)君に戻ってますけど、Vシリーズの失敗に懲りたんじゃないかなと。

 

と、キャラがわからんわからんと言っていたら、どうやら漫画版も出てるんですね。

 

  

 (追記:表紙がちょっと違いますが、電子書籍でも読める幻冬舎文庫版があるようです) 

コテコテのフリル付き服を着てるのが女装男子の練無(ねりな)、ボーイッシュなショートカットが紫子(むらさきこ)、一癖ありそうな青年が保呂草(ほろくさ)、そして黒髪美人が紅子ですかね。

こっちもちょっと読んでみようかな。

文字で読んだものを漫画で読むと、自分のイメージと違った場面があったりして、それも面白いものなので。