みちのく砂丘Ⅱ

仕事とあまり関係ないことについて書きます。

東京五輪2020 2021.7.28 桃田選手の予選敗退

世界1位の桃田賢斗選手がやや格下(世界38位)の選手(韓国のホ・グァンヒ)に敗れて予選敗退したと聞いて。

あれ、アメリカのラム選手(世界88位)には(もう試合見なくていいやと途中からチャンネル変えたくらい)楽勝してたのに…という感じでした。

 

(明日も仕事だというのに)夜更かししてNHKのサイトで動画を見てみました。

 

NHKのこのページでクリックすれば(大会期間中は?)動画が見られるようです。

バドミントンの競技日程・スケジュール | 東京2020オリンピック | NHK

 

7月28日男子シングルス予選リーグの2時間55分くらいからが試合の動画です。

 

第1ゲーム序盤が桃田ペース。

でもホ・グァンヒも時々強烈なスマッシュを撃つ(3-0からのラリーや9-4からのラリー)。

報道でもありましたけど第1ゲーム 10-5 あたりで流れ代わってますね。ホ・グァンヒの粘り勝ちみたいなラリーが続く。

そして、10-8からの3つのラリーで流れが完全にホ・グァンヒに行ってる感じがする。

インターバルでコーチが「相手を前にひきつけてから後ろにやって」「そしたら絶対、後半落ちてくる(疲れてくる)から」と桃田にアドバイスしてるのが聞こえます。

 

 

試合を見てて面白いなと思ったのは、フットワークとか技術的な面では、素人目(部活でやった程度)で見ても桃田のほうが上手いんですよ。動きもショットも丁寧で柔らかい。

ホ・グァンヒは動きもちょっと堅い気がするし、桃田と比べると雑というかイージーミスも多い。でも途中からもう開き直ったような感じで強いスマッシュをガンガン撃っていってるんですよ。

それがもう幾つかミスになってたら桃田は流れを取り戻してたと思うんですけど、運の良さもあるのかホ・グァンヒのスマッシュが面白いように決まっていく(桃田がレシーブできない)。これが連続して、ホ・グァンヒが、(疲れる前に)どんどんノリノリになって覚醒モード(ゾーン)に入ってってる感じですね。

で、12-19でリードされてからのラリーでさらにホ・グァンヒが決めて、そこで桃田が「あちゃー、だめだ」みたいな苦笑を見せるんですよ。

そこから何点か桃田が取り返すんですけど、あと1点でゲームが取れる、そして、既にゾーンに入ってるホ・グァンヒが「俺は失うものなんかねーんだよ、ガンガン行くぜ!」みたいな気合いの目つきに変わってるんですね。

で、桃田のミスで第1ゲームが終わる。

 

第1ゲーム後のインターバルでコーチが桃田に「自信をもって」って言うんですけど、続く第2ゲームの序盤の点の取り合いでも、ホ・グァンヒが超強気なショットを決めまくる(1点目とか不敵なくらい)。ここに来てもホ・グァンヒのほうがつまんないミスは多いんですよ。でも打てるチャンスと見たら勝負を保留せずにとにかく攻める。それが幸運にも高確率で決まる。決めたら大声で吠える。自信を高めてるのが目に見える。

桃田はホ・グァンヒの熱さをいなす・流す感じで、クールに繋いで対応して、11 - 8 のインターバルまでは優勢に進めるんですが、インターバル明けに強烈なのを2点連続で食らって、その次のラリーで守りで繋いでたらミス、その次も同じミスでリードされる(結果、11-12)。

桃田はタオルで顔拭いて、その次は珍しく攻めたらミス(11-13)。その次はまた強烈なスマッシュを決められる(11-14)。

その後は一進一退、桃田がこれまた珍しく速めにスマッシュやプッシュを打つんですが(13-15からのラリーと、15-15からのラリー、16-15からのラリー)、もうホ・グァンヒを疲れさせる作戦はやめてギアを上げないと無理だと悟ったんでしょうね。むしろ桃田のほうが水飲んだりタオルで汗拭いたりで疲れてたので。

 

ホ・グァンヒが素晴らしかったのは17-15からのラリー(強気一辺倒だったのがちょっと緩めのクロスへのカット)と17-17からのラリー(また超強気のスマッシュ)で逆転したところですね。

対する桃田は特に後半、ショットに厳しさが乏しかったです。緩いコースへの緩いスマッシュがあったりして。繋ぐ・崩すための布石にしたかったのかもしれませんが、かえってイージーなレシーブを繰り返させてしまい、それがホ・グァンヒをさらにノリノリにさせてしまったように見えます。

19-19からのラリーで、ホ・グァンヒがイチかバチか、かつあと一歩で反則すれすれ(ネットを踏み超えてしまう寸前)の積極的なプレーで幸運にも1点、マッチポイント。

これで勝負がついた感じでしたね。

最後のラリーもホ・グァンヒの独壇場だった。

 

全体としてはプレッシャーもあったのか、作戦ミスもあったのか、予想外に幸運とスタミナのあったホ・グァンヒを覚醒させてしまい、疲れさせて仕留める作戦ができなかったところが敗因のように見えました。

その意味では不運な敗戦だったかなと。

深夜の素人解説でした。