たまには文学でも読んでみますかということで折口信夫『死者の書』。
文学史とかで名前だけは知っていましたが、どんな内容だかは全然知りませんでした。
奈良時代が舞台なんですかね。
まだ途中ですが、美しいが信心深く、俗世の色恋ごとに興味を示さない名家の姫(郎女:いらつめ)が、巫女になると思いきや、いきなり出奔(世間的には神隠しで消息不明)するところまでは理解しました…二度読み返してようやくですが。
国語は得意なつもりでしたけど、これは読解が難しい。
文章自体の難しさもさることながら、奈良時代までの日本史と日本神話をしっかり理解してないと、何が書いてあるのかよくわからない感じです。そして両方とも詳しくないという。
でも文章の調子は独特ですごい。日本語がすっかり乱れた時代(私も日本語が雑ですが)の人間にはこれは書けないんじゃないかな。
難しい時は先にインターネットであらすじ読んじゃうのがいいですね。文学を愛する人からは怒られそうですが、まあ文学って推理小説と違って何度か読み返す前提のところがあるし、あらすじやネタバレは知っていてもバチは当たらないかなと。