みちのく砂丘Ⅱ

仕事とあまり関係ないことについて書きます。

夜明け前

ゲームばっかりじゃなくて、ちゃんと真面目な読書もしてます(アピール?)。

ただ例によってまだ序盤しか読んでないです。

 

島崎藤村の『夜明け前』。

文学史では有名ですよね。

第1部の上巻なので、まだ江戸時代で、黒船が日本に来た頃です。

題名の通り、江戸時代(夜明け前)から明治時代への移り変わりを回顧するような作品です(たぶん)。

 

 

 

この本、私のように昭和生まれかつ田舎育ちだと「そうそう、田舎ってこうだよ、特に昔の田舎はさ」と、昭和時代よりもさらに昔のことですが、そういう憧憬と言うか、シンパシーが生まれると思います。

暮らしぶりは江戸と昭和で全然違っても、憧憬の対象は「価値観」ですね。

生きるために必要なものは「伝統」「しきたり」「地縁」「忠義」「家」「家父長」的なものというか。不謹慎ながらジェンダーもへったくれもない。プライバシーとか何それみたいな時代ですから。

昔には昔の良さはあったのかもしれないけどそれに戻るのは勘弁とも思わされます。

 

そういう旧弊的な時代を批判的に描いてるわけでもないんですよね。

今の基準で昔を裁こうとすると、どうしても作者の価値観や正義感が臭みとして混じってしまう。私はそういうのはあまり好きじゃないです。

ただ、島崎藤村は旧弊的なものは旧弊的なものとして、美化もせず軽んじもせず、中立的かつ写実的に描いてますので、スッと頭に入ってきます。

いつころ完読できるかわかりませんが…。良い本です。