みちのく砂丘Ⅱ

仕事と関係ないことについて書きます。

フェーダ その2

ゲームボーイで『アレサ』やその系統にあたるシリーズを発売していた会社「やのまん」。

その「やのまん」が、1994年10月28日に満を持して『アレサ』系以外のシリーズをスーパーファミコンで発売しました。

本格シミュレーションRPG「FEDA」。

剣と魔法の世界(ただ近代的な機械文明もそこそこ発達しているなど独特の世界観)を舞台に、帝国軍のやり方についていけず脱走した主人公ブライアンと相棒アインを中心に物語が展開します。


(追記)

2015年に記事書いてたので「その2」としました。


 

冒頭、ゲリラ兵掃討と思って参加したら単なる虐〇だった、というシーンは昨今の世界情勢を思い出させます。ストーリーは割と大人向けで雰囲気も渋いです。

 

全体的に完成度の高い良作とされていますが、あまりに渋かったせいか、当時はそこまで人気は出ませんでした。

大々的に宣伝を打っていて、出荷数も多かったと思います。そのため良作ながらプレミア化はせず、むしろ中古価格は当初から下がり気味でした。発売後しばらくして1980円程度となっていた記憶です(今では500円以下です)。

カセットのデザインも渋いですね。

 

 

ただ私はそんなゲームをほぼ定価(たしか7800~8800円くらい)で購入してしまったのですよ。

その年のクリスマスプレゼントだったお小遣いだか商品券を握りしめて近所のショッピングセンターに走ったわけですけど、7800円にせよ8800円にせよ当時の自分にとってはおそろしいまでの大金だったので、レジ待ちしながらドキドキしてる時の感覚は今でも覚えてます。

 

ただ結局、中盤で止まってクリアしませんでした(クリアする前に他のゲームやプレイステーションに移行したので)。

途中で進めるのが面倒になってしまって積んだと思います。

やっぱり当時でも若干、定価で買ったことへの後悔はあったかなあ。

 

当時、特に面倒に感じたのは「称号」システム。

これは、その戦闘におけるミッション「敵を倒さずに(殺さずに)〇〇まで逃げろ」とか「〇〇を守りながら必要な敵だけを倒せ」というものを忠実に守ればLAW側に、守らずに敵をせん滅すればCHAOS側に傾くと言うものです。

当時の自分はあれこれ考えるのが面倒くさかったので敵せん滅を繰り返し、ひたすらCHAOSに振れて行ったのですが、それはそれで育成に手間がかかるのであんまり面白さがわからなかった。

 

ただ、28年が経過し、今や私もいいおっさんです。もしかしたらこのゲームの真価がわかるかもしれないと思い、330円で購入してみました。

LAW側を目指す場合のネックが「魔法系の仲間が成長しづらい」というものですが、これはインターネットで「意味なくとも仲間にマジックバリアをかければ高い成長率になる」というお役立ち情報を得たので、今回はなるべく不殺プレイを志向してみます。

 

第2章まで進めましたけど、なかなかやっぱり、良いですね、このゲーム。

今遊んでみるとその価値の高さがわかる。スーパーファミコン中期の作品としては、グラフィックも音楽もストーリーも戦闘バランスも、かなりの高水準です。

当時の「やのまん」が、うちは『アレサ』だけじゃないぞと気合い入れてたのが伝わってきます(今は「やのまん」はゲームから撤退して知育玩具などに専念しているようですが)。

 

いろんなレトロゲームを少しずつ進めてるわけですが、28年ぶりに当時の定価の元を取るべく、これも進めていきたい。