みちのく砂丘Ⅱ

仕事と関係ないことについて書きます。

下村元文部科学大臣と言えば

最近話題の下村博文議員と言えば、2019年の共通学力テストの議論の際にベネッセとの関係が取りざたされてた方ですね。

 

【下村博文】民間試験問題をめぐり…ベネッセと文科省の“深すぎる関係”|日刊ゲンダイDIGITAL

 

あれって、考える力を問うとか文章題やるとか英語は実用重視とか言って、けっきょく主催をベネッセにしたかっただけとも読めますよね。

そんで、世間の批判を食らってベネッセの話は立ち消えになったけど、出題傾向を変化させるという議論自体は残っちゃったから、文科省や大学入試センターはやむを得ず出題傾向だけはセンター試験からちょこっと変化させた。

ただ、初年度の変化が微量にとどまったから、あくまで(ベネッセかどうかはともかく)民間業者委託を諦めていない「誰か」がクレーム入れたのかもしれない(すべて憶測ですが)。

その結果が2022年実施分の悪問・奇問だったという気もします。

 

思えば、民間委託を良いものとして推し進めたのは小泉純一郎政権の時代でした。行政が何でもかんでもやるのではなく、民間に委託を進めることでコスト削減が図れるし、行政サービスの質も向上すると。

そんなわけで民間委託のハードルは昭和時代と比べると大幅に下がっていたと思いますが、その広範なフリースペースは、一つ間違えば「仲良し・天下り業者に委託」ということで利権のために用いられかねない可能性を残したのかなと思います。特にことが「教育」という、きっちりと金勘定で決まるわけではない世界であれば余計に。

下村元大臣やベネッセがそうだったとは言いませんがね。共通学力テスト(あと、下村大臣の時代よりも前ですが教員免許更新制導入)は教育絡みの理解しがたい悪政だったので。