スクウェア・エニックスのゲームクリエイター中裕司氏がインサイダー疑惑で逮捕されたというのはレトロゲーマーとしてはなかなか衝撃でした。
『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』や『NIGHTS』など旧セガ製のハード(メガドライブ、セガサターン)を支えた90年代のトップクラスのゲームクリエイターの一人ですが。
ただ、最近、スクウェア・エニックス移籍後の2021年の『バランワンダーワールド』の評判が芳しくないどころか、「クソゲーオブザイヤー2021」(映画で言うラズベリー賞です)を受賞してしまうという不名誉があって、クリエイターとしての名声を落としていたところでしたが。
伝説のクリエイターがタッグを組んだ!ということで大々的に売り出しておいてコケたという感じですかね。
このPR映像の時に既に何か口調が虚ろな感じがするから…。
セリフは自信たっぷりなのに声や表情に力がない気がする(結果論ですが)。
たぶん、自分でも遊んでみて不本意な出来なのはわかってたのかもしれませんね。でもなぜかうまく行かない、そのくせ納期は迫っているという。
過去の栄光に酔っていたわけではないとは思いますし、『バランワンダーワールド』も宣伝の割にはガッカリということだけであり、ソシャゲやDLC戦略など金儲け的なところに走ったわけでもない。だからそんなに非難されるべきでもないと思いますが、しかし名声との乖離は大きかった。
ピクサー風のキャラクターにゲーム+ミュージカルっていう発想もセールスポイントとしては弱いですね。
最も的確にレビューしている動画。
若い時の感覚では通用しない時代になってしまったのに上手いこと適応できなかったと言うべきか。
他人事ではないなあと。