みちのく砂丘Ⅱ

仕事と関係ないことについて書きます。

さよなら神様(LINEコミックス)

麻耶雄嵩先生の推理小説『さよなら神様』のコミックス版です。

 

普通の小学生の姿をした神様「鈴木くん」が無慈悲な真相を先に言い当ててしまう、クラスメイトである主人公たちは「鈴木くん」の謎めいた言動に振り回されながらも推理を重ね、結局いつも神様が正しいことを知らされるという、典型的な「イヤミス」(そのままですが嫌なミステリ)ですね。

まあ麻耶雄嵩先生の描く真相言い当てキャラ(必ずしも探偵役ではないことが多いのでこう書きます)の中では比較的にはマシなほうなのかもしれませんが。『あぶない叔父さん』とかはもうアレだったので。

 

 

電子書籍で購入してみましたが、けっこう面白かったです。

本編を正直あまり覚えていないのですが、文字だけだと十分にイメージの湧かないキャラクターやトリックもしっかり表現されていて、漫画としての完成度は高い。

人間を退屈しのぎのチェスの駒程度にしか思っていない「鈴木くん」のイヤすぎる無慈悲さもよく表現されています(笑)。

 

ミステリ好き以外には敷居の高そうな麻耶雄嵩ワールド(ミステリ)入門編として、案外良いかもしれません。