1回目読んだときはえらく退屈な感じがしましたが2回目は結構面白い気がする。
漫画版も読んだからかな。
あとやっぱり昭和の訳のほうがわかりやすい気がしますね。
日本風に言えばハレとケというか、キラキラした非日常と、台所のすえた匂いがしそうな日常との対比がずーっと続いてるんですね。
恋に恋するロマンチックなエンマ(女性主人公)にとって、善良ながら凡庸な夫との日常は気が狂いそうなくらいに退屈で、一度だけ出た舞踏会の世界が忘れられず、その非日常、どこかに連れてってくれそうな感じのする浮ついた男や悪い男との不倫に夢を見出してしまうという、そんなお話です。
まあ最後にはその報いを受けるわけですが…。