どうせぼっちクリスマスなら、何か読むかということで。
買ったわけじゃなくて大学図書館ですけどね。
前半の記号論とかいうあたりは全然わかりませんでした(よって読み飛ばした)けれど、終盤の正義論批判と、あと功利主義批判に対する反論みたいなところは面白かった気がする(気がするだけですが)。
ロールズの『正義論』のことも、割とバッサリ斬ってましたね。
(追記12/31)
再読してようやく要点が分かりました。
ロールズのいう再分配の原理は、功利主義(最大多数の最大幸福を追求する反面として個人の個性や幸福をないがしろにしかねない)に対する批判として提唱された。しかし、正義の名のもとに再分配を強制するとすれば、逆に才能がある人々、または努力して成功した人々の自由を無視することになる。そうなれば、結局は個人の個性や幸福をないがしろにしかねないのであり、ロールズが批判したはずの功利主義と同じ批判が当てはまるのではないか。
…というようなことだったかと思います(自信なし)。
まあ何せ普段は法哲学なんか全然読まないので、少し新鮮でした。
ちなみに以前、文章が難しくて意味不明なので売ってしまったこの本。
実は法理学・法哲学の分野ではロールズなど英米法系の法哲学の分析と検討が主流で、大陸法(特にドイツ法)系の法理学の本というのは割とレアだそうです。
価値に気付かずに売却してしまったこと(まさに「猫に小判」状態)を反省しつつ、中古のを別に購入することにしました。
もったいないことしたな…。
法哲学・法理学系は、そもそもの出版数が少ないのと、性質上当然ながら法改正が関係ないので、中古価格が全体的に高いようです。
何とかもう一回頑張って読んで、もとは取りたいなと思いますね。