みちのく砂丘Ⅱ

仕事とあまり関係ないことについて書きます。

小説・ミステリ

ブラックサマーの殺人

M・W・クレイヴンの「刑事ポー」シリーズの第2作。 第1作を読み終えて間もないところですが一気に読破してみました。 日本版のカバーデザインが前作に引き続きオシャレです。 なお、読む前に第1作『ストーンサークルの殺人』の読破は必須で、そうでないと人…

ストーンサークルの殺人

2018年に英国で発売され、2020年に邦訳が発売されたN・W・クレイヴン著『ストーンサークルの殺人』。 停職警部ポーのシリーズ第1作です。 スマホやPCが平気で登場する現代英国を舞台にしたミステリ&サスペンスですが、本作はカンブリア州という英国の中で…

ヨルガオ殺人事件

アンソニー・ホロヴィッツの『カササギ殺人事件』の続編、『ヨルガオ殺人事件』。 前作と同じく、作中作には名探偵アティカス・ピュントが登場します。 ヨルガオ殺人事件 上 〈カササギ殺人事件〉シリーズ (創元推理文庫) 作者:アンソニー・ホロヴィッツ 東…

行人(その2)

夏目漱石の『行人』。 2020年10月9日にも「この時期になると読みたくなる」という記事を書いてました。 毎年ではないですが、高2の時の習性が今でも続いています。 夏目漱石全集〈7〉 (ちくま文庫) 作者:夏目 漱石 筑摩書房 Amazon 今回は、いつも退屈で読…

化野学園の犯罪 教育実習生 西郷大介の事件日誌

姉小路祐先生は、今ではちょっとマイナーかもしれませんが(失礼)、90年代後半からゼロ年代前半の、新本格ミステリが花盛りの時代にはけっこう作品出してましたね。 化野学園の犯罪 教育実習生 西郷大介の事件日誌 (講談社文庫) 作者:姉小路祐 講談社 Amazo…

硝子の塔の殺人

医師にして作家、知念実希人先生の『硝子の塔の殺人』。 発売当時は大々的な宣伝で平積みもされてたんで購入はしてみたんですが、何かイマイチ入り込めなくてずっと積んでました。 エラリイ・クイーンだとか後期クイーン問題とか言って何となく察することの…

天帝のみはるかす桜火

古野まほろ氏の「天帝」シリーズの、第0章という感じの短編集です。 まほろと峰葉実香との出会い、峰葉実香と修野まりとの出会い等々、シリーズ第1作『天帝のはしたなき果実』の前の出来事が描かれます。 表紙絵の少年が古野まほろ、トランペットを持って…

Kの流儀 フルコンタクト・ゲーム

1999年の、第10回メフィスト賞(講談社の推理小説新人賞)受賞作。 しかし、どう見ても、読み終わっても推理小説ではないです。 見た目は普通、しかし最強の極真空手の使い手である高校生が、暴力が日常化した神戸の高校を舞台に悪党どもを成敗していく話で…

首無の如き祟るもの

刀城言耶シリーズ第3作、『首無の如き祟るもの』 シリーズ最高傑作と評されている作品です。10年ぶりくらいに再読してみました。 首無の如き祟るもの 刀城言耶シリーズ (講談社文庫) 作者:三津田信三 講談社 Amazon 改めて読んでみて、多数の謎をほぼ後付け…

忌名の如き贄るもの

夏なのでホラー(しつこい)。 というわけで、ずっと積んであった電子書籍版をようやく通読しました、三津田信三『忌名の如き贄るもの』。 民俗学研究者・刀城言耶シリーズの2021年の作品(今のところ最新作)です。 忌名の如き贄るもの 作者:三津田信三 講…

タイムスリップ森鴎外(再)

アニメ「パリピ孔明」は第1話だけ配信を見たかな。 普通に現代人たちと交流する物語なんですね。もっと司馬懿とかも現代に来る話なら面白そうかなと思いましたが(そういう展開もあるのかもしれませんが未読)。 それでこの本を思い出しました。 タイムスリ…

殉教カテリナ車輪

飛鳥部勝則先生のデビュー作にして第9回鮎川哲也賞受賞作品『殉教カテリナ車輪』。前の記事に書いた市立図書館で読みました。 鮎川哲也賞は、講談社のメフィスト賞に対抗して東京創元社がスタートさせた推理小説新人賞ですね。 全部読んだわけではないです…

13の理由

今さらながら読みました、ジェイ・アッシャーの『13の理由』、和訳版。 原作は2007年の小説です。数年前にNetflixでドラマ・映画化されてますね。 自〇した女子、ハンナ・ベイカーが遺したカセットテープが、その自〇に関係ある同級生たちの間を順番に出回っ…

体育館の殺人(再読)

青崎有吾先生の2012年のデビュー作『体育館の殺人』。 大体の真相は憶えていますが、再読始めました。 最近はこの風ヶ丘高校シリーズの刊行は止まってて、コラボ企画とかばっかりなのでちょっと寂しいですね。 体育館の殺人 (創元推理文庫) 作者:青崎 有吾 …

月は幽咽のデバイス

森博嗣のⅤシリーズ第三作『月は幽咽のデバイス』。 前にも何度か同じこと書いてますけど私はⅤシリーズはそんな好きじゃないのですが、その先のシリーズを読む前提として一応読破しておこうという趣旨で、世間がコロナ禍になってからですが断続的に再読してま…

夏と冬の奏鳴曲 新装改訂版

まさかの新装改訂版が昨年売り出されていたので驚きました。 夏と冬の奏鳴曲 新装改訂版 (講談社文庫) 作者:麻耶雄嵩 講談社 Amazon ある意味では伝説的作品ですが、90年代だから許される何かだったのであって、今だとバカミスの上に後味悪いってことになり…

指差す標識の事例(上)

昨年来ずっと積んでましたがようやく読み始めました、イーアン・ペアーズ『指差す標識の事例』。 17世紀、清教徒革命後の英国オックスフォードを舞台にしたミステリ小説です。 指差す標識の事例 上 (創元推理文庫) 作者:イーアン・ペアーズ 東京創元社 Amazo…

オホーツク殺人ルート

西村京太郎先生のトラベルミステリー『オホーツク殺人ルート』。 1987年の作品です。 最初から事件の犯人がある程度わかっていて、十津川刑事が真相を突き止めるプロセスを追体験する形式です。 オホーツク殺人ルート (講談社文庫) 作者:西村京太郎 講談社 A…

フロスト始末

フロスト警部シリーズ第6作『フロスト始末』読破しました。 第6作を書き上げた後に原作者R・D・ウィングフィールド氏が逝去されたので、これが最終作品です。 フロスト始末〈上〉 (創元推理文庫) 作者:R・D・ウィングフィールド 東京創元社 Amazon 終盤、…

奇想、天を動かす

島田荘司先生の吉敷竹史シリーズは、「はやぶさ」「出雲伝説」「夕鶴」の後も、ややマンネリ化しながら(失礼)続いていっているようです。 マンネリとか言うとおそろしく失礼なんですが、実際、第4作に当たる「高山殺人行1/2の女」は実はあまり評判が芳し…

寝台特急「はやぶさ」1/60秒の壁

三部作の中では最後の記事になりますが、島田荘司先生の、刑事「吉敷竹史」シリーズの第1作『寝台特急「はやぶさ」1/60秒の壁』。 寝台特急「はやぶさ」1/60秒の壁 吉敷竹史シリーズ (文春e-Books) 作者:島田 荘司 文藝春秋 Amazon 何故第1作なのに最後…

北の夕鶴2/3の殺人

島田荘司先生の刑事「吉敷竹史」シリーズ第3作『北の夕鶴2/3の殺人』。 今回の主な舞台は北海道です。 北の夕鶴2/3の殺人 吉敷竹史シリーズ (文春e-Books) 作者:島田 荘司 文藝春秋 Amazon 今回も旅情あふれる警察小説風鉄道ミステリ…ではなく! 警察小説要…

出雲伝説7/8の殺人

他の人と比べてそんなに忙しいってわけではないんだろうと思いつつも、先々週と先週は、土日の休みがあんまりない上に日付変わる近くまで残ることが多くて、文字通り仕事漬けというか割と燃え尽き気味でした。 普通だと日曜の夜は割と気合入ってるのですが、…

クビシメロマンチスト(再々読)

何度目か分かりませんが再読しました、西尾維新の2002年の作品『クビシメロマンチスト』。何年かおきに読んでますが、最近また読みたくなった。 もう4、5回は読んでるので、オチだけでなく展開も伏線もほぼ全部覚えてるのですが、それでも読み返したくなる…

宿命と真実の炎

貫井徳郎先生の西條輝司(こうじ)シリーズ第2作、『宿命と真実の炎』。 実は、第1作『後悔と真実の色』はまだ読んでないのですが、以前にkindleでセールやってたのでとりあえず買ってみて積んでいたのでした。 宿命と真実の炎 (幻冬舎文庫) 作者:貫井徳郎…

たかが殺人じゃないか 昭和24年の推理小説

2020年の各社ミステリランキングで1位だった、辻真先『たかが殺人じゃないか 昭和24年の推理小説』、遅ればせながら読んでみました。 たかが殺人じゃないか 昭和24年の推理小説 作者:辻 真先 東京創元社 Amazon 推理部分は割と薄味だった気がする。 推理小…

人形式モナリザ

瀬在丸紅子が主人公のVシリーズ2作目『人形式モナリザ』。 かなり久しぶりに再読しました。 でも、やっぱりこれは、単体作品としては駄作だと思いますね(個人の見解ですが)。 ネット上の評判は意外と高かったりもするんだけど。 人形式モナリザ (講談社…

江神二郎の洞察

単行本は2012年発売だったのですが、なぜか10年近く積んでました。 有栖川有栖の江神二郎シリーズ短編集『江神二郎の洞察』。 有栖川有栖の小説は、有栖川有栖(作家と同名のワトソン役)が学生の時代を描いた江神二郎シリーズと、社会人(作家)になった後…

武家屋敷の殺人

この作家さんのミステリを読むのは『十三回忌』『厄殺のロンド』に続いて三作目です、『武家屋敷の殺人』 そんなにファンってわけじゃないけど何となく。 武家屋敷の殺人 (講談社文庫) 作者:小島正樹 講談社 Amazon まあでもやっぱりー…。イマイチでしたね。…

金田一37歳の事件簿(タワマン編・追記) 

第10巻まで発売されてるので徐々に読んでます。 前回記事からちょっと戻ってタワマン編。 金田一37歳の事件簿(3) (イブニングコミックス) 作者:天樹征丸,さとうふみや 講談社 Amazon 旧シリーズで準レギュラーの刑事役だった剣持警部はさすがに引退。 …