みちのく砂丘Ⅱ

仕事とあまり関係ないことについて書きます。

小説・ミステリ

竹馬男の犯罪

井上雅彦『竹馬男の犯罪』。 けっこう古く、1993年の推理小説です。2007年に復刻されています。 竹馬男の犯罪 綾辻・有栖川 復刊セレクション (講談社ノベルス) 作者:井上 雅彦 発売日: 2007/11/07 メディア: 新書 奇想絢爛(造語です)。 山奥の養老院とい…

カフカの「城」 その1

寒い冬の夜にはカフカの「城」が合います。 kindleで、青空文庫の無料のもあります。 よく言われるとおり、そんな面白い小説ではない。 でも面白くないからこそ、重厚なものを読む気力がない時でも何となく読めるというか。 ちなみに有料の角川文庫版(下記…

その孤島の名は、虚

昨年に文庫化された、古野まほろ『その孤島の名は、虚』。 ちょっと気になっていたのでKIndleで読んでみました。 吹奏楽部に所属する女子高生達がいきなり、どこだかわからない孤島に飛ばされるというトンデモ展開から始まる、異世界SFファンタジー+ミステ…

殺しの双曲線

自宅で休みつつ、kindleでこれを読んでました。 西村京太郎『殺しの双曲線』。 トラベルミステリーで有名な西村京太郎先生ですが、これはトラベルはほぼ関係なく、西村ミステリには珍しい、「吹雪の山荘」ものです。 新装版 殺しの双曲線 (講談社文庫) 作者:…

終着駅殺人事件

西村京太郎の十都川警部シリーズを、さらに読んでみました。 これも名作と言われてます、『終着駅殺人事件』。 終着駅というのは物語の第二の舞台となる青森から東北本線で出てきた時の終着駅、上野駅ですね。 まだ東北新幹線がなくて寝台特急で移動してた時…

天河伝説殺人事件

『天河伝説殺人事件』という1991年の映画です。 内田康夫の浅見光彦シリーズの、たぶん唯一の映画化かな? Amazonで安価でレンタルできました。 天河伝説殺人事件 発売日: 2015/09/21 メディア: Prime Video 当時小学生くらいでしたけど、すごい宣伝されてた…

不連続殺人事件(映画)

昭和レトロなものをもう一作、と思ったので、Amazon映画(レンタル)で見てみました、坂口安吾原作(1947年)、1977年の映画『不連続殺人事件』。 小説版は昔一度チャレンジしようと思ったんですが、登場人物が多すぎて整理できなくなり、諦めました。 Amazo…

寝台特急(ブルートレイン)殺人事件

寒い夜に暖かい部屋で推理小説を読むのも乙なものです。 最近 Kindle でポイント還元キャンペーンやってて、旧作の推理小説がお安く手に入るので読んでみました、1978年の西村京太郎鉄道ミステリー第1作、『寝台特急(ブルートレイン)殺人事件』。 寝台特…

その裁きは死

英国のミステリ作家、アンソニー・ホロヴィッツのホーソーン・シリーズ、第2作『その裁きは死』読みました。 2013年の作品で、2020年9月に邦訳されていました。 その裁きは死 (創元推理文庫) 作者:アンソニー・ホロヴィッツ 発売日: 2020/09/10 メディア: …

medium 霊媒探偵城塚翡翠

前々から本屋で「2019-2020年ベストミステリ」みたいな感じで売り出されてたので気になってはいました。 それで今回、kindleで購入して読んでみたわけですが…。 medium 霊媒探偵城塚翡翠 作者:相沢沙呼 発売日: 2019/09/11 メディア: Kindle版 面白か…

異次元の色彩(宇宙からの色)&ダンウィッチの怪

クトゥルー神話の短編集です。 とりあえず「異次元の色彩(宇宙からの色)」と「ダンウィッチの怪」は読みました。 短いながらも文章の密度が濃いというかボリュームはあるので、またしばらくしたら次も読むかもしれないけど。 インスマスの影―クトゥルー神…

黒祠の島(再読)

かなり前に 一度読みましたが、忘れていたので再読しました。 小野不由美『黒祠の島』。 黒祠の島 (祥伝社文庫) 作者:小野 不由美 発売日: 2004/06/01 メディア: 文庫 前に読んですごくおもしろかった記憶があったんですが、もう一回読み直してもやっぱり面…

三四郎(マーガレットコミックス)

夏目漱石の前期三部作、最初の作品『三四郎』の文庫化バージョンです。 漫画としては洗練されていて、なかなか読みやすかった。 三四郎 (マーガレットコミックスDIGITAL) 作者:夏目漱石,加藤礼次朗 発売日: 2015/12/01 メディア: Kindle版 ただ、あえて、だ…

行人(夏目漱石)

最初に読んだのが高2の秋ころだったのですが、秋になると、たまにふと読みたくなりますね。 行人 (新潮文庫) 作者:漱石, 夏目 発売日: 1952/03/24 メディア: 文庫 何度か書いてますが、夏目漱石作品の中では一番好きです。 面白いかというと、ストーリー的…

メインテーマは殺人

今さらながらアンソニー・ホロヴィッツの『メインテーマは殺人』を読みました。 シリーズ第二作の『その裁きは死』もいずれ読もうかな、と。 メインテーマは殺人 ホーソーン&ホロヴィッツ・シリーズ (創元推理文庫) 作者:アンソニー・ホロヴィッツ 発売日: …

理由

1998年のベストセラーにして直木賞受賞作。 大学時代は、何か難しそうだなと思って、読まなかったですね。 法学部生のくせに、難しいのは嫌いだった。 その後もちょっと読もうとして序盤で挫折したような。 当時はやっぱり森博嗣とか京極夏彦みたいな、いか…

夏と冬の奏鳴曲(全ネタバレあり)

麻耶雄嵩の伝説的作品『夏と冬の奏鳴曲』。 最初に読んだのは大学時代の帰省の特急列車の中だったかな…。 今まで読んだ中で最も後味の悪い推理小説の一つです。 つまらないとかではなく、単純に終わり方がイヤすぎる(鬱すぎる)という。 銘探偵(名探偵では…

カナダ金貨の謎

有栖川有栖先生の国名シリーズ第10作にして最新作『カナダ時計の謎』、だいぶ前に買ってたんですが、ようやく読了しました。 カナダ金貨の謎 (講談社ノベルス) 作者:有栖川 有栖 発売日: 2019/09/20 メディア: 新書 まあ無難に面白いのが多かったかな。 一番…

ペルシャ猫の謎

有栖川有栖の国名シリーズ第5弾、『ペルシャ猫の謎』。 火村英生シリーズの90年代中盤から後半にかけての作品が収録された短編集です。 これもだいぶ前に一度か二度は読んでましたが全部忘れていたので、再読しました。 ペルシャ猫の謎 (講談社文庫) 作者:…

バベル消滅

飛鳥部勝則というミステリ作家の1999年の作品です。 飛鳥部勝則は『誰のための綾織』の盗作騒動で、今やほぼ全部絶版になってるんですよね。 問題の『誰のための綾織』はプレミア価格で30000円くらいします。他の作品も、中古価格が10000円越えしているもの…

文学部唯野教授

これも相当な期間積んでしまってましたが、自粛の間にちょっとずつ読んで、ようやく読み切りました。 筒井康隆の『文学部唯野教授』。 文学部を舞台にした毒舌コメディと、唯野教授が分かりやすい言葉で文学理論をぶった切り解説する作中講義で構成されてい…

月光亭事件

昨年くらい、未読の作家だったのと、古本屋で100円だったので、購入してはみたものの、積んだままでした。太田忠司『月光亭事件』。 少年探偵狩野俊介シリーズの第1弾だそうです。 原作は1991年。 月光亭事件 (創元推理文庫) 作者:太田 忠司 発売日: 2009/0…

再生&『屍人荘の殺人』(ネタバレあり)

Perfume の2019年12月19日配信の曲。 推理小説を原作にした映画『屍人荘の殺人』の主題歌です。 MVは今までの Perfume の歴史の総集編という感じもありますね。 今回は『屍人荘の殺人』のネタバレありで書きます。映画は見てないんですけどね。 Perfume ‐ 再…

フロスト気質

フロスト警部シリーズ(全6作)の第4作『フロスト気質』。 シリーズ4,5,6作目は上下巻です。 今回もデントン市を舞台に同時並行的に発生する事件に、フロスト警部らデントン警察署のいつものメンバーが奔走します。 フロスト気質 上 (創元推理文庫 M …

夜のフロスト

ジャック・フロスト警部シリーズの第三作。 英語版は1992年の作品だそうです。 あまり古さは感じませんが。 夜のフロスト (創元推理文庫) 作者:R・D・ウィングフィールド 発売日: 2001/06/08 メディア: 文庫 第2作『フロスト日和』(これは終盤の盛り上がり…

雪の女

フィンランドの作家、レーナ・レヘトライネンの推理小説。 警察官マリア・カッリオが活躍するシリーズ第4弾、邦訳としては第1弾のようです。 原作はフィンランド語ですが、第3弾までは日本語訳がないようですね。 雪の女 (創元推理文庫) 作者:レーナ・レ…

からくり人形は五度笑う(ネタバレあり)

1990年代前半、島田荘司、綾辻行人の時代のミステリー作家、司凍季のデビュー作です。 古本屋で100円くらいだったかな。 因習の田舎村を舞台にした事件の謎を追う、というベタなタイプのミステリです。 からくり人形は五度笑う (講談社文庫) 作者:司 凍季 出…

皇帝と拳銃と

文庫版が昨年末に出ました、倉知淳の『皇帝と拳銃と』。 表紙絵が適度に不穏かつ上品でカッコいい。 倒叙型と言われるミステリで、最初に(読者には)犯人はわかっていて、探偵がそれを解き明かす過程を描くタイプのミステリです。 短編4つ。 倉知淳の代表…

ロスジェネの逆襲

半沢直樹シリーズ第3作、『ロスジェネの逆襲』。 ずっと積んでましたが読み切ってみました。 ロスジェネの逆襲 (文春文庫) 作者:池井戸 潤 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2015/09/02 メディア: 文庫 相変わらず勧善懲悪の、現代の水戸黄門という感じで…

フロスト日和

フロスト警部シリーズの2作目、『フロスト日和』。 架空の田舎町、デントン(同名の都市が米国にありますが、フロスト警部シリーズは英国が舞台なので米国の街ではないです。エセックス州のバジルドンあたりがモデルではないかと前作の解説に書かれています…