みちのく砂丘Ⅱ

仕事とあまり関係ないことについて書きます。

小説・ミステリ

バベル消滅

飛鳥部勝則というミステリ作家の1999年の作品です。 飛鳥部勝則は『誰のための綾織』の盗作騒動で、今やほぼ全部絶版になってるんですよね。 問題の『誰のための綾織』はプレミア価格で30000円くらいします。他の作品も、中古価格が10000円越えしているもの…

文学部唯野教授

これも相当な期間積んでしまってましたが、自粛の間にちょっとずつ読んで、ようやく読み切りました。 筒井康隆の『文学部唯野教授』。 文学部を舞台にした毒舌コメディと、唯野教授が分かりやすい言葉で文学理論をぶった切り解説する作中講義で構成されてい…

月光亭事件

昨年くらい、未読の作家だったのと、古本屋で100円だったので、購入してはみたものの、積んだままでした。太田忠司『月光亭事件』。 少年探偵狩野俊介シリーズの第1弾だそうです。 原作は1991年。 月光亭事件 (創元推理文庫) 作者:太田 忠司 発売日: 2009/0…

再生&『屍人荘の殺人』(ネタバレあり)

Perfume の2019年12月19日配信の曲。 推理小説を原作にした映画『屍人荘の殺人』の主題歌です。 MVは今までの Perfume の歴史の総集編という感じもありますね。 今回は『屍人荘の殺人』のネタバレありで書きます。映画は見てないんですけどね。 Perfume ‐ 再…

フロスト気質

フロスト警部シリーズ(全6作)の第4作『フロスト気質』。 シリーズ4,5,6作目は上下巻です。 今回もデントン市を舞台に同時並行的に発生する事件に、フロスト警部らデントン警察署のいつものメンバーが奔走します。 フロスト気質 上 (創元推理文庫 M …

夜のフロスト

ジャック・フロスト警部シリーズの第三作。 英語版は1992年の作品だそうです。 あまり古さは感じませんが。 夜のフロスト (創元推理文庫) 作者:R・D・ウィングフィールド 発売日: 2001/06/08 メディア: 文庫 第2作『フロスト日和』(これは終盤の盛り上がり…

雪の女

フィンランドの作家、レーナ・レヘトライネンの推理小説。 警察官マリア・カッリオが活躍するシリーズ第4弾、邦訳としては第1弾のようです。 原作はフィンランド語ですが、第3弾までは日本語訳がないようですね。 雪の女 (創元推理文庫) 作者:レーナ・レ…

からくり人形は五度笑う(ネタバレあり)

1990年代前半、島田荘司、綾辻行人の時代のミステリー作家、司凍季のデビュー作です。 古本屋で100円くらいだったかな。 因習の田舎村を舞台にした事件の謎を追う、というベタなタイプのミステリです。 からくり人形は五度笑う (講談社文庫) 作者:司 凍季 出…

皇帝と拳銃と

文庫版が昨年末に出ました、倉知淳の『皇帝と拳銃と』。 表紙絵が適度に不穏かつ上品でカッコいい。 倒叙型と言われるミステリで、最初に(読者には)犯人はわかっていて、探偵がそれを解き明かす過程を描くタイプのミステリです。 短編4つ。 倉知淳の代表…

ロスジェネの逆襲

半沢直樹シリーズ第3作、『ロスジェネの逆襲』。 ずっと積んでましたが読み切ってみました。 ロスジェネの逆襲 (文春文庫) 作者:池井戸 潤 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2015/09/02 メディア: 文庫 相変わらず勧善懲悪の、現代の水戸黄門という感じで…

フロスト日和

フロスト警部シリーズの2作目、『フロスト日和』。 架空の田舎町、デントン(同名の都市が米国にありますが、これは英国が舞台。エセックス州のバジルドンあたりがモデルではないかと前作の解説に書かれています)で起こる様々な事件の謎をフロスト警部が追…

クリスマスのフロスト

超・今さらながら読んでみました、フロスト警部シリーズの第1作目『クリスマスのフロスト』。 これ2012年ころに買って以来、ずっと積んでましたね。少なくとも5年以上。 文庫版は1994年ですが、もともとは1984年の英国の推理小説です。 クリスマスのフロス…

猫丸先輩の空論

これも長期間積んでました『猫丸先輩の空論』。 いつから積んでいたかというと2005年。大体15年くらいですね。 下のリンク先は文庫版ですが私が買ったのはノベルス版です。 猫丸先輩の空論 (講談社文庫) 作者:倉知淳 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2014/0…

暗闇の囁き

年末年始は、積んでいた推理小説などを読破していく季節ということで。 この綾辻行人『暗闇の囁き』は1998年文庫版が発売された作品です。 実は大学時代に一度買っていたのですが、何となく読まないまま売却してしまい、社会人になってからもう一回古本で購…

扼殺のロンド

前作(デビュー作)『十三回忌』がイマイチだった記憶なので(詳しく覚えてないけど)あまり期待せずに読んだ小島正樹の第2作『扼殺のロンド』。 今回もオカルト仕立ての密室が山盛りです。 扼殺のロンド (双葉文庫) 作者:小島 正樹 出版社/メーカー: 双葉…

ダリの繭

旧版(下の画像)の表紙はイマイチですが新装版の表紙はシンプルでかっこいいです、有栖川有栖『ダリの繭』。 火村&有栖シリーズの長編ではありますが、国名シリーズではないです。 基本的に国名シリーズは講談社で、それ以外は角川書店等々のようです。 ダ…

海のある奈良に死す

ずっと積んでいましたが、今までより長めなフライト時間の暇をつぶすために読んでみました、有栖川有栖『海のある奈良に死す』。 火村英生&有栖川有栖の長編小説です。 海のある奈良に死す (角川文庫) 作者: 有栖川有栖 出版社/メーカー: 角川書店 発売日: …

妖奇切断譜

これは大学時代に仙台のジュンク堂(当時はE‐Beansの6階~7階にありましたね)でノベルス版を見かけて読もうかなと思ったけど手が出ないままで本屋から消えていた貫井徳郎の推理小説『妖奇切断譜』。 古本屋で文庫版を見かけたので買ってみました。 明治維…

モロッコ水晶の謎

有栖川有栖の国名シリーズ第8弾『モロッコ水晶の謎』。 発売当時に一度読みましたが再読。 モロッコ水晶の謎 (講談社文庫) 作者: 有栖川有栖 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2008/03/14 メディア: 文庫 クリック: 5回 この商品を含むブログ (37件) を見る…

スウェーデン館の謎

有栖川有栖の国名シリーズ第2弾『スウェーデン館の謎』。 これも再読です。 国名シリーズは短編も多いのですがこれは長編です。 雪の密室、犯人の足跡だけが足りないという王道推理。 スウェーデン館の謎 (講談社ノベルス) 作者: 有栖川有栖 出版社/メーカ…

ふたたび赤い悪夢

法月綸太郎の初期三部作の最終作『ふたたび赤い悪夢』、だいぶ積んでましたが、ようやく読み切りました。 初期三部作というのは『雪密室』『頼子のために』『ふたたび赤い悪夢』です。 ふたたび赤い悪夢 (講談社文庫) 作者: 法月綸太郎 出版社/メーカー: 講…

スイス時計の謎

有栖川有栖の国名シリーズ第7弾、『スイス時計の謎』。 文庫本を中古で購入して再読してみました。 ノベルス版は2003年なので、ちょうど社会人になりかけくらいの時に読んだようなおぼろげな記憶が。 スイス時計の謎 (講談社文庫) 作者: 有栖川有栖 出版社/…

『法月綸太郎の新冒険』と特急あずさ

法月綸太郎の短編集『法月綸太郎の新冒険』の第一話、「背信の交点」は、特急あずさ(甲信地方~東京)を舞台にした鉄道ミステリーです。 スマホ検索全盛の今だとピンとこない時刻表見比べ。 でもなかなか良い作品です。短編集の作品ってあまり印象に残らな…

あぶない叔父さん

タイトルどおりとは恐れ入った、な一作。 探偵役の人格レベルがほぼゼロという点で同著者の「神様ゲーム」にも似た雰囲気のある推理短編集です。 あぶない叔父さん (新潮文庫) 作者: 麻耶雄嵩 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2018/02/28 メディア: 文庫 こ…

英国庭園の謎

有栖川有栖の国名シリーズ4作目の短編集『英国庭園の謎』、久々に再読しました。 英国庭園の謎 (講談社文庫) 作者: 有栖川有栖 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2000/06/15 メディア: 文庫 購入: 2人 クリック: 6回 この商品を含むブログ (31件) を見る で…

木製の王子

麻耶雄嵩の2000年の作品、『木製の王子』。 これも大学時代にジュンク堂で見かけながら買わずじまいだった小説でした。 古本屋で見かけて購入(文庫版はなぜかAmazonだと高いですがノベルス版は安い)。 木製の王子 (講談社文庫) 作者: 麻耶雄嵩 出版社/メー…

六とん2

長期間積んでいたミステリ等々をどんどん読破しています。 『六枚のとんかつ』の続編、『六とん2』。 六とん〈2〉 (講談社ノベルス) 作者: 蘇部健一 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2005/10 メディア: 新書 クリック: 2回 この商品を含むブログ (54件) を…

真っ暗な夜明け

今じゃほとんど作品出してないですけど、エラリー・クイーン風のロジカルな推理が醍醐味の氷川透氏のデビュー作、第15回メフィスト賞受賞作の『真っ暗な夜明け』です。 2000年3月発売の作品。 真っ暗な夜明け (講談社ノベルス) 作者: 氷川透 出版社/メーカー…

金雀枝荘の殺人

久々に推理小説を読んでみました。 大学時代だったか社会人初期だったかは忘れましたがそれ以来の再読。 金雀枝荘の殺人 (中公文庫) 作者: 今邑彩 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2013/10/23 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (1件) を見る 古式…

カササギ殺人事件

あけましておめでとうございます。 年末はこれ読んでました。書店に「ミステリ4冠」という大々的な触れ込みで平積みされていた、アンソニー・ホロヴィッツの『カササギ殺人事件』。 上下巻です。 感想としては、4冠と言うだけはある。 ネタバレは絶対見な…