みちのく砂丘Ⅱ

仕事と関係ないことについて書きます。

書籍・文学

物語 チェコの歴史

ゲームばかりではなく、たまには勉強もしないと、ということで。 一回、新書版で挫折していたんですが、電子書籍版で何とか読み切りました。 物語チェコの歴史―森と高原と古城の国 (中公新書 1838) 作者:薩摩 秀登 中央公論新社 Amazon 前に『ゴーレム』(グ…

ゴーレム

以前に、図書館で見かけてから気になっていた、『ゴーレム』。 ドイツの作家、グスタフ・マイリンクの1915年の作品だそうです。電子書籍で読んでみました。 ゴーレム (白水Uブックス) 作者:グスタフ・マイリンク 白水社 Amazon プラハのユダヤ人地区(まだWW…

ボヴァリー夫人 その1

たまには教養的な本でも読むかと思って購入してみました、2022年に新潮文庫から新訳版が出たそうです、フランスの作家、フローベールの『ボヴァリー夫人』。 まだ読み始めたばかりで、時間かけて読んでいくかなと。 ボヴァリー夫人(新潮文庫) 作者:フロー…

旧約聖書を知っていますか

けっこう長いこと積んでましたが、阿刀田高『旧約聖書を知っていますか』を読みました。 旧約聖書を、当世風のたとえ話を交えたりしつつ、エッセイ風に面白おかしく要約した内容です。 旧約聖書を知っていますか(新潮文庫) 作者:阿刀田高 新潮社 Amazon 当…

『城塞』読了

司馬遼太郎『城塞』、読み終わりました。 『関ケ原』に続き、面白かった。 昭和のなつかしいシリーズ「学研まんが日本の歴史」の戦国時代編は司馬遼太郎小説をベースにしてたんですね。似たセリフや展開が、いくつかみられました。 日本の歴史9 江戸幕府ひら…

スタンダード行政法

自分へのクリスマスプレゼントというわけではないですが、クリスマスに購入しました。 行政法なんにもわかんない(勉強したことはあるけど忘れた)ので。 スタンダード行政法 作者:村上裕章 有斐閣 Amazon 私の学生時代と言えば、大体は藤田宙靖先生の『行政…

関ケ原(司馬遼太郎)読了

司馬遼太郎『関ケ原』読了しました。 いや、面白かった。 昭和のサラリーマンに愛読されたのも納得です。大衆小説的、あるいはビジネス小説的でありつつも教養も高まるという。 ビジネス小説というのは、この作品は終始、徳川家康と石田三成との明暗がどうい…

関ヶ原(司馬遼太郎)

遠藤周作『反逆』の余波で、歴史小説という新たな楽しみを見いだせそうです。 今まで、純文学と比べると格調が低い気がする、って感じで避けてましたが、食わず嫌いでした(今さら反省)。 司馬遼太郎『関ヶ原』。電子書籍だと合本版があって良いですね。 関…

三四郎

最近になって読み直してます、夏目漱石の『三四郎』。 昔(高校時代)から思ってましたけど、この、新潮文庫版の表紙の美禰子(ヒロイン)は現代基準でもうちょっと何かこう…愛想のある感じで描いてあげてよと思いますね(笑)。 三四郎 (新潮文庫) 作者:漱…

坑夫

実は今まで読んだことありませんでした。 夏目漱石の『坑夫』。 華やかだけどやや通俗的で勧善懲悪な『虞美人草』と、華やかさの中に後期漱石文学に繋がるテーマが混じってくる『三四郎』の間の作品です。 華やかさが微塵もない、鉱山での労働がテーマで、夏…

獄門島(映画)

療養生活中に「金田一耕助」シリーズにハマってます。 市川崑監督・石坂浩二主演『獄門島』(横溝正史原作)。 1977年東宝の映画です。 パッケージ画像からしてもう既に怖い。 獄門島 石坂浩二 Amazon 後味が悪いのは『悪魔の手毬唄』もそうですが、こっちも…

悪魔の手毬唄(TVドラマ版)

今度は古谷一行主演のTVドラマ版をAmazonで見てます、『悪魔の手毬唄』。 1977年作品。 この前は映画版を見たばっかりですけど、(推理小説に限らないかもしれないけど)名作の映像化と言うのはたぶん歌舞伎やオペラみたいなもので、ストーリーと結末はあら…

クローディアの秘密

有名だけど読んだことなかった児童文学をもう一作読んでみました。 アメリカの児童文学作家E・L・カニグスバーグの1968年作品『クローディアの秘密』。 12歳の少女クローディアと9歳の弟ジェイミーが家出してメトロポリタン美術館に隠れるというところから…

モモ(ミヒャエル・エンデ)

1973年作・1974年邦訳の児童文学小説『モモ』(ミヒャエル・エンデ)。 国語の教科書の例文に登場する模範的な架空の生徒がよく読んでいる小説(わかりにくいか)。 実は読んだことなかったので読んでみました。 モモ (岩波少年文庫) 作者:ミヒャエル・エン…

反逆(遠藤周作)

『黒牢城』の影響で、さっそく荒木村重をテーマにした小説を読んでみています。 遠藤周作の『反逆』。1989年、バブル期の作品でした。 荒木村重が木下藤吉郎の誘いで織田信長の傘下に入るところから物語が始まります。 反逆(上) (講談社文庫) 作者:遠藤周…

金槐和歌集

たまには古典でも読むかということで、源実朝『金槐和歌集』。 鎌倉幕府成立も間もなく、源氏から北条氏に権勢が映りゆく時代の悲劇の将軍であり、優れた歌人でもあったということで。 「金塊」ではなく「金槐」ですね。 大学入試で日本史選択だった方は書き…

ハックルベリー・フィンの冒険(下巻)

光文社文庫版『ハックルベリー・フィンの冒険』、ようやく読破しました。 これで、『トム・ソーヤーの冒険』から全て読破できた。 ハックルベリー・フィンの冒険(下) (光文社古典新訳文庫) 作者:トウェイン 光文社 Amazon 『トム・ソーヤーの冒険』が子ど…

老女マノン・脂粉の顔

大正時代の女流作家(98歳の1996年逝去とのこと)、宇野千代の短編小説集です。 有名な作品は『色ざんげ』ですが、こちらを先に何となく読んでみました。 全体的に話が重々しく、読むのが結構厳しかったです。 老女マノン・脂粉の顔 他四篇 (岩波文庫) 作者:…

それでも作家になりたい人のためのブックガイド

早稲田大文学部のセクハラ裁判で敗訴した元教授・渡部直己氏が共著した本です。 1993年の発売。予備校帰りの本屋で立ち読みしてました。 数年前に通販で中古本を買いました。 実在の小説の文章を引用し、時々褒めつつ、全体的にはこき下ろしていく感じです。…

ジ エンド オブ ザ ワールド

「ズッコケ三人組」シリーズで有名な那須正幹先生の、短編集です。 電子書籍でも購入可能になっていました。 ジ エンド オブ ザ ワールド The End of the World (ポプラ文庫) 作者:那須正幹,西島大介 ポプラ社 Amazon 「ズッコケ三人組」の…

鉛の卵

安倍公房の短編小説「鉛の卵」。 冷凍カプセルに入って、80万年後の世界に目覚めた現代人の物語です。 タイトルは、冷凍カプセルのことを指しています。 R62号の発明・鉛の卵 (新潮文庫) 作者:公房, 安部 新潮社 Amazon 現実にシュールレアリズム(超現実)…

トム・ソーヤーの冒険 読了

光文社古典新訳文庫の『トム・ソーヤーの冒険』読了しました。 良かった。まともに全部読んだのは初めてでした。 他の文庫版もちょっと立ち読みしてみたりもしましたが、光文社版は作品の雰囲気を損なわない挿絵が多くて良かったです。 トム・ソーヤーの冒険…

破戒(島崎藤村)

最近、映像作品化もされていました、島崎藤村の『破戒』。 実はきちんと読んだことが一度もなく(あらすじとか結末だけは知っていましたが)、今さらながら普通に通読してます。 www.youtube.com 破戒 (新潮文庫) 作者:藤村, 島崎 Shinchosha/Tsai Fong Book…

書店雑感&山川方夫

この週末は書店で合計2万円分くらい散財しました。 まあ、たまには読書にも力を入れないとねということで。 1 とある書店で学問系の本(7000円くらい)を買ったところ旧版本であることが判明。 法学部出身者として「錯誤取消」って言葉が頭をよぎりますが、…

行人(その2)

夏目漱石の『行人』。 2020年10月9日にも「この時期になると読みたくなる」という記事を書いてました。 毎年ではないですが、高2の時の習性が今でも続いています。 夏目漱石全集〈7〉 (ちくま文庫) 作者:夏目 漱石 筑摩書房 Amazon 今回は、いつも退屈で読…

サガフロンティア2 その2(北欧史)

『サガフロンティア2』の物語世界(サンダイル)は南が寒くて西が砂漠なのです。 SFC時代のスタンダードである地球型の星(一周すると戻ってくる)を舞台にした作品ではなくて、地球っぽいですが一地域に限定された世界なので、サンダイルの果てには何があ…

明暗(夏目漱石)

今いろいろ話題のKADOKAWAですが、『明暗』の装丁のセンスは良いと思います。 (わたせせいぞう氏がカバーデザインの時代はもっと良かったですが) 夏目漱石の最終作品にして未完の大作『明暗』。 明暗 (角川文庫) 作者:夏目 漱石 KADOKAWA Amazon 結末の予…

遠隔講義 消費者法 〈新訂第3版〉2022

河上正二先生(東北大・東大名誉教授)の最近の書籍です。 普段は消費者法なんて全然関係ない仕事をしているのですが、90年代の東北大法学部OBとして購入してみました。 地元の書店には(たぶん)売ってないので通販ですけどね。便利な世の中になったもので…

なぜ倒産 令和・粉飾編

このシリーズ、けっこうファンが多いのか、割と短い間にもう3作目になっています。 日経BPの『なぜ倒産』シリーズ。「しくじり先生」的な感じなんだろうか。 今回は「令和・粉飾編」ということで、けっこう最近のケースが出ています。 ご自身が従前の『なぜ…

超国家主義の論理と心理

たまにはおっさんらしく、見栄張って小難しい記事も書いてみます。 昭和の政治学者、丸山眞男の、1946年の非常に有名な論文(くだけて言えば大ヒット作品)「超国家主義の論理と心理」。 私が持ってるのはこの本じゃなくて平凡社ライブラリー(文庫)の丸山…