スタンダール『赤と黒』。
ナポレオン失脚後のフランスを舞台に、野心家の青年(物語開始時は少年)、ジュリヤンの成り上がりと恋愛を描いた、なかなか派手な物語です。
文学史とかで書名は見かけてはいたんですけどね。読んだことはなかった。
それで買ってみたんですけど、それもまたずっと積んでたんですよね。
でもまあ、全体としてはけっこう面白かったです。ちょっと長すぎる気はしたけど。
ジュリヤンが周囲の妬みを跳ねのけて出世していくあたりとかはなかなか。主人公にしては割と性格悪くてイヤな奴だけど、どこかしら純真なんですよね。
ちなみに、この「光文社古典新訳文庫」の初版『赤と黒』(2007年)は、誤訳が多すぎるという物言いがついて、業界内ではちょっとした騒動があったようです(Wikipediaより)。
自分が持ってるの初版本ですけどね。
そのせいでAmazonレビューもちょっと低いけど。
でも文章の細かいところ全然読まないからなー。一般人であれば気にならないレベルかと思います。