この『会社は倒産体質』という新書も、何となく2009年に買ったまま積んでました。
それで、本を整理してたら見つかったので、読んでみました。
読んでみると、けっこうすごい。
何がすごいって、2009年つまり10年前に書かれた本なのに、その後に起こることを結構的確に言い当てていることです。
144頁「M&Aにスピードを導入してはいけない」「安易にM&Aに飛びつくべきではない」
そうそう、東芝は2006年に米国のウェスチングハウス(原発企業)を買収していましたが(当時は特に批判されず)、2015年には大変なことになりました。
158頁「例えば、現在未曽有の不況に対応すべく、世界中でマネーの大量供給が行われている。具体的には、ゼロ金利水準による低金利政策と世界で100兆円を優に超える景気刺激策のことだ。これは以後に巨大なバブルとなって私たちの目の前に現れると考える」
…日本はゼロ金利からマイナス金利になってますが、大体当たってます。いま金融緩和頼みの実感なき景気拡大と言われてますね。
この本を書いた木下晃伸という経済アナリストの人、さぞかし今は引っ張りだこで…と思ってネットで調べてみたら、最近の記事はゼロ。
唯一、某巨大掲示板に「〇〇〇〇とかいうダブ〇ダイヤの人、問題起こして解約になった挙句に、自己破産したらしいな」という話が(アム〇ェイ関連?)。
あの掲示板なので信ぴょう性は不明ですが、他に消息の分かる記事がないので本当なのかもなあ…とか。
でもまあ御病気とかで表に出なくなって、口さがない人がいろいろ言ってるだけの可能性もありますからね。何とも言えませんが。
けっこう良いこと言ってて才能あるのになあ…と思いました。盛者必衰か。