みちのく砂丘Ⅱ

仕事と関係ないことについて書きます。

流行作家殺人事件

赤川次郎の大貫警部シリーズ(?)中篇集です。1994年から1995年の作品。

どうしようもないダメ警部が運の良さでいつの間にか事件を解決、コメディ調推理です。

 

 

随所に時代を感じる内容です。

1990年代は、まだ少し昭和が残ってたがゆえ。

最初の表題作だけ、やけに登場人物が多いのでメモをとりながらの読書でした。

気軽に読めるし、まあまあかな(偉そう)。

 

トー横キッズって

トー横キッズって、マスコミが興味本位に煽ったからダメだったと思います。

煽らなきゃ良かったのに、「トー横キッズ」って、少し特権的な、良さげな名前をつけて祀り上げるかの如く報道したから、逆に目立ちたがりとか売名とか、90年代でいうワナビー(何者かになりたいwanna be)な若者をひき付けて、事件が起きたりもしてしまった。

落日だからといってテレビマスコミは見境なさ過ぎますね。滅びゆくならそれも致し方なしかと思います。

グランド・セフト・オートⅣ その10(微妙なときメモ要素・ネタバレ)

グランド・セフト・オートは、基本はハードボイルドなクライム・アクションですが、微妙なときメモ要素もあります。

 

各地に彼女候補がいるので、原則1人を選び、仲良くなって彼女にできるわけですね。

これ『ときめきメモリアル』を始めとするギャルゲーにインスパイアされた要素だと思うんですが、普通ハードボイルドなゲーム作る人ってそういうゲームをバカにしてそうなところなのに(アメリカだとなおさら)、逆にその面白さを積極的に取り入れてみました、という柔軟さと懐の深さがすごいと思います。

 

そんな前置きでしたが、私はこのゲームではカルメンを選びました。

 


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動画見るとわかるんですが、性格的には自分中心で気性が激しく、とにかくうるさい。一人称が「カルメン」(自分の名前)ってのが性格を表しています。

浮気でビッ〇なところもあったりして現実世界にいたら結構アレな人ですが、このゲームがなにせ暗いので、カルメンのうるささで逆に暗くなった雰囲気が中和されるような感じがあり、私が操作するニコ・ベリックはやたらとボーハン地区(カルメンの住まい)に入り浸ることになりました。

なお、彼女ごとに得意技(スキル)が設定されているんですが、カルメンのスキルは看護師という職業を活かした「体力回復」。この性格で回復系スキル…という感じですが。

日本のファンタジー系RPGとかだと回復スキル持ちの女性キャラってだいたい慈愛に満ちた感じですよね。いつごろから定着した流れだったかわかりませんが、ファイナルファンタジーⅣの白魔導士ローザとかテイルズオブファンタジアの僧侶ミントあたりが発祥でしょうか。

そんなあたりにも日米の感覚の差が現れているような気がして面白いと思います。

 

いーあるふぁんくらぶ(AVAM)/GUMI・鏡音リン【そらはなか】

ややサブカル寄りのアイドルグループ?AVAMの二人が踊ってみた動画のようです。

「いーあるふぁんくらぶ」は懐かしのニコニコ動画のボーカロイド曲ですね。あの頃はニコニコ全盛期だった(昔語り)。

 

【踊ってみた】いーあるふぁんくらぶ/GUMI・鏡音リン【そらはなか】


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赤い服の子のほう、メイクのせいかわかりませんが、相変わらず少し性格きつそうなのが良い。

しかし普通の萌え系(?)アイドルグループかと思ってたら、二人ともダンスのスキルえらい高いですね。鍛錬してる感じが伝わってきます。

 

海の図

灰谷健次郎『海の図』。

1988年の小説です。

 

これ未読だけど覚えてたのが、私が中学校時代くらいだったかの時に、母が買ってきて私に与えたからですね。

基本、特に中学校時代以降は読むものは自分で決める派だったので、親から薦められた本は読まない…というよりも、そもそも母が本を薦めてくること自体がレアだったので、よく覚えてます。

中学校時代以降だと、北杜夫『船乗りクプクプの冒険』と、灰谷健次郎『海の図』くらいじゃなかったかなあ。どっちもそんなには読まなかったんですけど。

 

そんな前置きで、実際、当時は読まなかったんですが、30年以上経過してふと、この小説のことを思い出したので、取り寄せて読んでみました(電子書籍版もあります)。

 

 

読んでみて、なんだろう、この「朝の連ドラ」っぽさは…と思ったら、新聞連載小説だったんですね。

主な舞台は田舎の港町の高校ですが、時代をある意味反映して、営利重視の環境破壊に警鐘を鳴らし、人間の本来の在り方を説くような物語です。今読むとちょっと説教っぽいという気もするかも(というか、確実に説教っぽいですね)。

 

当時ちょっと「将来は教師になろうかな」と考えてた私に、教師という生き方の甘くなさを間接的に教示するつもりでこの本だったのか、あるいは、主人公が今でいう不登校なのですが(当時は「登校拒否」という言い方のほうが一般的だった気もします)、ちょっと前まで不登校Youtuberしてたゆたぼんのように(ゆたぼんは普通に戻りましたがー親の影響が強すぎてああなってたと思うので良い変化だと思います)、何かこう理念があって不登校してる主人公なので、学校がきつけりゃ行かなくてもいいんだよということを暗に言いたかったのか、当時の母の意図は謎のままですが(たぶん自分でもこの本を薦めたことは忘れていると思うので)、まあ、30年以上前に読まなかった本を今読めたので、良かったです。