グランド・セフト・オートは、基本はハードボイルドなクライム・アクションですが、微妙なときメモ要素もあります。
各地に彼女候補がいるので、原則1人を選び、仲良くなって彼女にできるわけですね。
これ『ときめきメモリアル』を始めとするギャルゲーにインスパイアされた要素だと思うんですが、普通ハードボイルドなゲーム作る人ってそういうゲームをバカにしてそうなところなのに(アメリカだとなおさら)、逆にその面白さを積極的に取り入れてみました、という柔軟さと懐の深さがすごいと思います。
そんな前置きでしたが、私はこのゲームではカルメンを選びました。
動画見るとわかるんですが、性格的には自分中心で気性が激しく、とにかくうるさい。一人称が「カルメン」(自分の名前)ってのが性格を表しています。
浮気でビッ〇なところもあったりして現実世界にいたら結構アレな人ですが、このゲームがなにせ暗いので、カルメンのうるささで逆に暗くなった雰囲気が中和されるような感じがあり、私が操作するニコ・ベリックはやたらとボーハン地区(カルメンの住まい)に入り浸ることになりました。
なお、彼女ごとに得意技(スキル)が設定されているんですが、カルメンのスキルは看護師という職業を活かした「体力回復」。この性格で回復系スキル…という感じですが。
日本のファンタジー系RPGとかだと回復スキル持ちの女性キャラってだいたい慈愛に満ちた感じですよね。いつごろから定着した流れだったかわかりませんが、ファイナルファンタジーⅣの白魔導士ローザとかテイルズオブファンタジアの僧侶ミントあたりが発祥でしょうか。
そんなあたりにも日米の感覚の差が現れているような気がして面白いと思います。