以前に東北大の法学部におられた河上正二先生の『民法総則講義』です。
発売は平成19年。当時買ったけど、何となくざっと読んだままでそのままになっていたので、最近になって少しづつ再読してます。
分厚い。
何か民法総則で力を使い果たした感があって(意思表示のところで契約法の総論的なこともけっこう書いてあるし…)、続刊の『物権法講義』『担保物権法講義』はやや薄いんですよね。
もともと消費者契約法などを専門にしていて、債権法ことに契約法に最も強みのある先生(のはず)なので、早いところ債権各論講義を出してほしいところですが、このペースで完結できるんだろうか(法学セミナーの連載も債権総論が終わるくらいのところらしい)。
中田裕康教授のように得意分野の教科書(『債権総論』)からまず先に出してしまうのも一つの手かなと思っていたのですが…。そこはドイツ或はローマ法リスペクトでパンデクテン方式を遵守するんですかね。
シリーズ続刊が望まれるところです。