青崎有吾『風ヶ丘五十円玉祭りの謎』。短編集です。
これ読むならその前に『体育館の殺人』と『水族館の殺人』(特に前者)は、未読であれば読んでおいたほうが良いと思います。
ある意味ライトノベル的なところがあるので、各登場人物のキャラがつかめてないと今一つ面白くないかもしれません。
あと、今回は殺人など物騒な事件は一つもありません。日常の謎を解き明かす短編ばかりですね。
最初の『もう一色選べる丼』が一番鮮やかに推理が決まってる気がする。他はちょっと強引なトリック(?)のような気がしますね。
Amazonでは見られないかもしれないけど、裏表紙がある意味貴重ですね。
主要キャラクターの絵が(おそらく初めて)描かれている。
ここから先は読んだ人じゃないと分からないと思うんですが、表の表紙で水飴なめてるのが袴田柚乃(主人公&ヒロイン&助手役)、裏表紙の左から裏染天馬(探偵役)、裏染鏡華(天馬の妹)、向坂香織(お騒がせの新聞部部長)なのかな。
柚乃はどのシリーズでも表紙を飾ってますが、何かシリーズを重ねるごとに露出度が高くなってるというか、絵があざとくなってるような気はしますね(実際、今回は作中での役回りも…)。
あとは名探偵の裏染くんが案外普通の見た目だったことが意外でした。
名前と言動からして、こんな感じのを想像してたのですが。
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小説のキャラは目に見えないので、一度漫画やゲームのキャラでイメージすると以後ずっとそのイメージになりますよね。読みながらイメージを修正するのが大変でした。