これも再読です。
国名シリーズは短編も多いのですがこれは長編です。
雪の密室、犯人の足跡だけが足りないという王道推理。
すごく偉そうに言えば、比較的初期の作品でシリーズもの第2作のせいか、その後の有栖川有栖作品と比べるといろいろ煮詰め不足を感じるところはあります。登場人物の個性が今一つハッキリしないところとか、終盤の、ちょっと無理やりな感じのする展開とか。
あと名探偵こと火村英生助教授のセリフ回しなどがやたら気障っぽい感じもします。論理的だけど飾り気がなくてぶっきらぼうな口調のキャラのはずですが、本作ではオシャレでもったいぶった言い回しが多く、法月綸太郎的な感じになってますね。
ネタバレ防止のため、終盤のとある事件について思うことを、キーボード暗号で書いておきます。
読み終えた方がおられたら解読してみていただければ。
そくらのらすいほからみらくちのらみらくらなてらのちのなとくにかいらにかい
らみちまにそくらのらすいほからてらのちかかいのにかい
となすにのちいかいらのいこち
とくらなのらくちにみみもいかなしいのにかちみらしいくちみちにのち