ドリームキャストとプレイステーション2という、当時の最新ハードで発売された「ファーストKiss物語Ⅱ」というゲームです。2002年8月8日発売。
元祖「ファーストKiss物語」(1999年)は、ごく普通の高校ラブコメもの、という感じでしたがⅡは大学が舞台です。
主人公は大財閥の御曹司、しかし親への反発から家出して、公園でホームレス生活、その公園の別の場所で同じくホームレス生活をしている天然ボケな女子高生と知り合い…、いや、そうはならんでしょという導入ではありますが。
最初のムービーがいきなり段ボールハウスの作り方。新聞紙のインクに殺菌作用があるとかいう雑学に、モジュールがどうのこうのとヘンに難しい言葉で返す主人公。
何かすごく、無駄に文章量が多いんですよね。
セリフ書いた人がかなり理屈っぽい性格してるんだろうなと思います。
そして、メインヒロインはまさかの「姉」。主人公が野宿している簡素なテントに、たまに様子を見に来ます。まあ、実は血が繋がっていない的なストーリーが展開される…でしょうけどね。
このゲームの発売時期は、ステータスを上げたり街をぶらついたりしてイベントをこなしていく旧式のギャルゲーから、一見明るいと見せかけて実はシリアスな展開で感動させるノベルタイプへと流行りが移行していく時期だったと思います(旧式のほうが明るくて好きですが)。
旧式だった前作からの脱却を図ろうとしてる感じはありますが、結局はテキストや設定が旧式の文法でしかなく、結果ややすべってるというか中途半端になってる印象ではある。
埋もれたゲームになってしまうのは仕方ないかなという感じが既にしてますが、見た目の割に得体のしれない尖ったストーリーになってそうなので、もうちょっと遊んでみようかなと。