みちのく砂丘Ⅱ

仕事と関係ないことについて書きます。

コロナウイルス禍 その85

飲食店に行くと検温消毒は指示されるし、たいていの人は言われなくとも検温消毒やってるけど、たまにびっくりするくらい、アクリル板もないところで密になって飲んでる集団もいますね。

 

ワクチン3回目終えてもかかってる人もいるみたいだけど大丈夫?と完全未接種の私が思うのもなんですが、言いたくなってしまいます(言いませんけど)。

 

世間というかマスコミも、あえてか何かこのひどい流行状況を報道しなくなってますよね。スポンサー様に気を遣っているのか、あるいは日常になってしまって報道価値が薄れてるのかもしれませんけど、単純に不誠実だと思う。

 

街の飲食店はさらに潰れて行っている気がする。

ワクチン4回目はもうないだろうし(そもそも変異種に効いてるのか疑問もあるところで)。

でも、ここで踏ん張れば破滅は免れるはずのところ、なんか特にマスコミ中心に全体的にもうどうにでもなれ特攻みたいな感じになってる気がして、嫌な感じの連休ですね。

 

月は幽咽のデバイス

森博嗣のⅤシリーズ第三作『月は幽咽のデバイス』。

前にも何度か同じこと書いてますけど私はⅤシリーズはそんな好きじゃないのですが、その先のシリーズを読む前提として一応読破しておこうという趣旨で、世間がコロナ禍になってからですが断続的に再読してます。

 

『黒猫の三角』は良作、『人形式モナリザ』は駄作、と来て今回は…。

 

これも駄作ですね。

悪いけど推理小説としては駄作だと思う。それ以外に言いようがない。

 

トリックがイマイチ…というのはそれは言うだけ野暮なので(トリックがイマイチでも見せ方次第で良い作品になることはあるので)、そこを除外しても2点大きな問題がある。

 

1として見取り図がない。これ『人形式モナリザ』でもそうだったんですけど、一応、一部または全部に物理っぽいトリックを使うのなら、全館とは言わないので、せめて現場の部屋の見取り図くらいは用意してくれ作者よ…と思ってしまいます。

森博嗣先生は元々建築学が専門だったはずだし。

見取り図がないためにトリックを知っても「は?」という感じです。

別にこんなトリックなら見取り図があってもわかりゃしないわけで、付けない理由がわからない。

 

2として、これはⅤシリーズに共通して言えることですが肝心の推理パートに余計な掛け合い会話が多すぎて散漫な印象しか受けないことです。

顔を突き合わせて推理を出し合うパートというのはどの推理小説でもあるシーンですが(ここで的外れな推理が沢山出ることで名探偵の凄さが引き立つ)、仮に的外れな推理であっても論理的に一応説明されて読者に理解できないといけないと思うのです。

ここを、Ⅴシリーズは会話文の掛け合いで(寒い)ギャグを連発しており、練無が推理している時には紫子が茶々を入れ、逆も然りという感じなので、練無や紫子が何を推理したのかがさっぱりわからないのです。

 

この悪い特徴は『人形式モナリザ』からそのまま引き継がれてます。

多分ですけど、メイン登場人物の三角関係(四角関係)がドロドロしすぎているので、それらとあまり関係ない練無と紫子がお笑い担当ということで中和しようとしてるのかもしれませんが、それが全く成功していない。

よって個人的評価ではありますが駄作。

 

 

ただ、原版(講談社ノベルス版)の表紙はこれまた美しいです。パソコン画像じゃ伝わらないですが、青くキラキラと輝く文字が映えてます。

今売り出されている電子書籍版や文庫版は抽象画みたいな表紙になってますが、この当時のノベルス版のデザインは辰巳四郎氏が担当していて、ある意味で神がかってます。

ノベルス版は多分今なら価格100円程度で手に入ると思うので、表紙だけのために買うくらいの価値はあると思います。

 

Habit

SEKAI NO OWARI の新曲。

最近あまり目立たない感じでしたけど新曲は出し続けてたようです。

 

SEKAI NO OWARI ‐ Habit

(公式動画)


www.youtube.com

 

かなり若者っぽかったボーカルが見た目的にもベテランの風格を漂わせるようになってますが、歌のほうも以前のファンタジーっぽい作風から社会風刺っぽい感じになってますね。

SEKAI NO OWARI の全盛期は「なんかバンド名から狙いすぎじゃない?」という感じがしてたのであまり聴きませんでしたけど、ここまでベテランバンドになると、なかなか大したものだなーという気もします。

 

作られたソロキャンプブーム?

ビートたけし降板後はNキャスを一度も見てないので土曜の夜が何となく時間余り。

ちなみに1年くらい前にNキャスでやってたソロキャンプ特集についてちょっと懐疑的なこと書きましたけど、どっちみちブームは終わりかけみたいですね。

何か最初から作られた感あったけど。

 

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この冬はひときわ寒い - みちのく砂丘Ⅱ

 

ソロキャンプ中に性被害に遭うケースがあったみたいで、そういえばそういう危険性はあるよなと思いました。

我々が普段は屋根やドアもある堅牢な建物に居住していることも、キャンプする時でもお互いよく見知った集団でやることも、ちゃんと必然性があるわけですよね。

ソロキャンプってよく考えたら非常に危険なことやってるわけで(実は人間こそが一番怖いという)、必然を踏み外したところに妙な座りの悪さがあった気もします。

ブームを作る側(仕掛け人)は、関連グッズが売れることしか考えてないわけで、そういうのもそろそろやめにしたほうが、とは思います。