中学校から高校の頃、 ファミ通(ファミコン通信)は毎週買ってました。
そのメインの読者投稿ページが「ファミ通町内会」。
「ゲーム帝国」も面白かったですけどね。悪魔と貴婦人の人生相談とかね。
kindleで安かったので最近買ってちょっとずつ読んでますよ。
何よりも懐かしい。そして今読んでも、ちらほらと面白い。
90年代の空気があるんですねー…。
おっさんの昔語りになりますけど、当時は2ちゃんねるもまだなかったし、ニコニコ動画やYoutubeも当然なかった。インターネットと言えばチャットルームで固定メンバーと語り合う、それもかなりの設備と費用がないとできない時代。
だから当時の面白いこと考える、ややゲームオタク寄りの少年少女達が集まるところと言えば、こういうゲーム雑誌の投稿ページしかなかったんですね。今だとインターネットにそういう人たちが集まって動画上げたりしてますけどね。
雑誌ごとに特徴があったのですよ。「ファミマガ」系は低年齢層でも親しめるような配慮があり(それだけにファミコン世代が長じるにつれて廃れてしまったのですが)、「電撃」系は美少女ゲーム寄りの企画が多い。
そして「ファミ通」は尖ったセンスとややエロ方面寄りのネタ。
「ファミ通町内会」もまさにそんな感じでしたね。たぶん当時の出版業界の読者投稿ページとしては大げさではなく最高峰だったと思う。
「さすがに作り話だよね?」ってネタも多いけど、まあ確かめようがないし確かめるよりも楽しめればいいじゃんってところありましたからね。今、ネットで「友達が…」とかのちょっと面白いネタを出すとかできないですよね。余裕で特定されるし確かな証拠がないとネタとはいえ信頼されないから。その意味ではこの時代のほうが夢があったかな…。
読んだ人にしかわからない話で恐縮ですけど、例えばこの本の31ページにある岐阜県の佐藤稔さんのネタとか、自分には絶対思いつかないですね。こういうのを思いつく人がうらやましい。ハードル上げるわけじゃないんですが。
ここにアホなネタや下ネタを投稿してた人たちも、今は普通に働いたり所帯を構えたりしてるのかなあ。
そう思うと、いろいろと感慨深いものがあります。