みちのく砂丘Ⅱ

仕事と関係ないことについて書きます。

山椒大夫・高瀬舟

積んであったけど売却前に読んでみよう企画、森鴎外の「山椒大夫高瀬舟」です。

今や多くの作品が青空文庫とかkindleで無料で読めますけどね。

 

山椒大夫・高瀬舟 (新潮文庫)

山椒大夫・高瀬舟 (新潮文庫)

 

 

表題作はいずれも文学史では必須知識ですけど読んだことはなかった。でも、「山椒大夫」は何かかわいそうな感じだし、「高瀬舟」は刑法総論の正当化事由(安楽死)の話で散々あらすじだけは知ってましたけど、いざ読んでみると今の時代には割とそんなに新しい内容でもないしで、そこまで感銘はしなかったかなあ。

 

むしろ「普請中」(これは家が普請中ということではなく、当時の日本が普請中ということです。つまり精一杯背伸びして西欧に追いつこうとしている明治の日本ですね)が、短いけどちょっとお洒落な雰囲気で良かったような気がする。